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パナソニック、LUMIX LX100などの新製品発表会
LX100はマルチアスペクトを採用
Reported by 本誌:武石修(2014/10/1 21:24)
パナソニックは10月1日、デジタルカメラ新製品の発表会を都内で開催した。ここではその模様をお伝えする。
なお、フォトキナ2014で発表されたスマートフォン型デジタルカメラ「LUMIX DMC-CM1」は引き続き国内発売未定となっており、会場に展示は無かった。
“真のマルチアスペクト”に対応したLUMIX DMC-LX100
「LUMIX DMC-LX100」は、4/3型センサーを搭載した高級コンパクトデジタルカメラ。かつてマニュアル操作で好評だったという1/1.7型センサー搭載モデル、「LUMIX DMC-LC1」の操作性を継承しながら大型センサーを採用した。
アスペクト比を変更しても画素数がほぼ変わらない「マルチアスペクト」(パナソニックでは“真のマルチアスペクト”と呼んでいる)を搭載する。なお、マルチアスペクト実現のため4:3撮影時でも4/3型よりやや小さなエリアで撮像する。従って、4/3型センサーのサイズは1.33型だが、有効撮像エリアは1.23型相当となる。レンズの35mm判換算焦点距離が24-75mm相当なのに対して、実焦点距離は10.9-34mmなのはそのため。
絞りリングとシャッター速度ダイヤルも備える。双方のダイヤルを「A」ポジションにするとプログラムオート、絞りリングをAにするとシャッター優先、シャッターダイヤルをAにすると絞り優先、双方をA以外にするとマニュアル露出となる。「カメラを知っている人が一番使いやすい操作系を目指した」(パナソニック イメージングネットワーク事業部 コンシューマービジネスユニットの沢田宣明氏)。
レンズ交換式のGMシリーズにも新機種
ミラーレスカメラの「LUMIX DMC-GM5」は、従来機「LUMIX DMC-GM1」とほぼ同じサイズにEVFを内蔵したモデル。「DMC-GM1がレンズ交換式カメラのサブカメラとして好評だが、その中でEVF搭載が大きな要望だった」(沢田氏)。ホットシューの搭載で、上級機と同じストロボなどのアクセサリーが使えるようになった。
「LUMIX DMC-GM1S」はDMC-GM1の後継モデルで、デザインを変更したほか、機能も向上させた。ブルーとブラウンを用意する。標準ズームレンズ付属で店頭予想価格は7万6,000円前後の見込み。
DMC-GM5と同じく短い動画をスマートフォンに転送しショートムービーを作れる「スナップムービーモード」を搭載した。SNSに投稿する動画として想定する。またP/A/S/Mモード時にもクリエイティブコントロールと同じ22種類のフィルターが使用可能になった。
さらに、スマートフォンとWi-Fi接続する際に、カメラに表示されたQRコードを読み取ることでペアリングできるようになった。
新レンズ2本の展示もあった。いずれもGMシリーズにマッチするデザイン。レンズの外径もGMシリーズのマウント部分の径に合わせている。
また同日、発売済みのミラーレスカメラ「LUMIX DMC-GH4」および、高倍率カメラ「LUMIX DMC-FZ1000」のファームウェアVer.2.0のダウンロードを開始した。
新たにDMC-LX100で採用した「4Kフォトモード」が加わる。両機は当初から4Kフォトに対応していたが、新ファームウェアでは切り出しに最適な撮影設定が一括で行えるようになった。また4Kフォトはこれまで16:9のみだったが、4:3、3:2、1:1での記録が可能になった。Exif情報も付加される。さらに、切り出したいフレームの探索に便利なマーキングを撮影中に打てるようになった。
なお、DMC-GH4のみループ記録機能が加わる。いつ起きるかわからない決定的瞬間を記録するためのもので、最新の12分の動画が残るようになっている。