デジカメアイテム丼
レッドカラーも鮮やかな大容量のカメラバッグ
マンフロット「メッセンジャーバッグ」
Reported byブリリアント山崎(2016/5/12 07:00)
マンフロットは、同社のカメラバッグシリーズ「アドバンスコレクション」にメッセンジャーバッグ(M/Sサイズ)を追加した。カラーはブラックとレッドの2色展開となっており、レッドの方は日本限定カラーのF1レッドという名称が付けられている。
このF1レッドは、マンフロットと同じイタリアブランドのフェラーリを思い起こさせるような鮮やかな色に仕上がっている。今回はメッセンジャーバッグMのF1レッドカラーを中心にご紹介させて頂きたいと思う。
真っ先に目が行くのは日本限定カラーというこのF1レッドだ。鮮やかでありながら安っぽさはなく、適度な光沢感をもっており、場所ごとに使用する生地の質感を変えることでデザイン的なアクセントにもなっている。
またフラップ部にはカーボン風のテクスチャがラインとして印象的にあしらわれ、カーボン三脚を取り扱うマンフロットならではの遊び心溢れるポイントとなっている。
大容量かつ多彩な収納
メッセンジャーバッグMはデザインだけでなく機能的にもさまざまな魅力を持ったバッグとなっている。
メッセンジャーバッグMはショルダーバッグとしてはかなりの容量を持ち、一眼レフカメラ+レンズ3本+15型ノートパソコン+タブレットが収納可能。バッグの深さも十分で、70-200mm F2.8のような望遠レンズもフードを逆付けした状態であれば、縦置きで収納することが可能となっている。
三脚収納スペースが便利
メッセンジャーバッグMには三脚収納部があり、Sサイズにはない大きな特長となっている。ショルダーバッグタイプのカメラバッグはそもそも三脚を取り付けられなかったり、バッグ上部や下部に簡単に括り付けるタイプが多いが、メッセンジャーバッグMでは、バッグ前面に筒状の三脚収納スペースが用意されている。
この三脚収納スペースはストラップのようなもので縛るのではなく、前後が巾着で絞れるようになっていることで三脚が抜け落ちる事を防いでいる。この収納スペースだが、サイズとしてはジッツオのトラベラー三脚0型及び1型、またマンフロットの人気トラベラー三脚「befree」「befree one」などが対応しているが、もちろん同程度のサイズの三脚であれば問題なく取り付けられるだろう。
撮影時実際に三脚を付けて持ち歩いてみたが、三脚をループ状に包み込む上にその上からフラップを閉じる事ができるために、一般的な三脚を取り付けられるショルダーバッグよりもバッグとの一体感が高く、歩行時に三脚の揺れが少なく快適に持ち運ぶ事が可能だった。
心浮き立つカメラバッグ
カメラバッグの場合、往々にしてインナークッションがゴツすぎるためにバッグ自体が分厚くなりがちで、また全体が箱のような形状も相まって、体へのフィット感が損なわれてしまうことが多い。そうしたバッグは混雑した場所では人にぶつけないかと気を使うし、重量物が体から離れた場所にあるような感覚は、余計に重さを感じさせてしまう。
今回アドバンストメッセンジャーバッグMを実際の撮影に使用してみたが、バッグ自体は大きさの割に軽量で、また硬すぎないために体へのフィット感が高く快適に使う事ができた。Mサイズはイメージ的には“Lサイズ”に近く、かなりの機材を収められ、フルサイズ一眼レフと交換レンズを何本も持ち歩くような本格的な撮影にも十分に対応できるものだった。Sサイズの方はミラーレスや気楽な撮影などにマッチするだろう。
三脚を取り付けられるのはMサイズのみとなるが、三脚を装着した際の安定感は他のショルダーバッグタイプのカメラバッグとは一線を画すもので、三脚メーカーのマンフロットならではの拘りを存分に感じられるものだった。
繰り返しになるが、このバッグで最も感動したポイントは、必要にして十分、過剰ではない保護性能だった。最近のカメラバッグは機材を守ろうとするあまりゴツくなり過ぎる傾向があり、バッグを携帯しながら撮影していると、どうしても異物感が拭えないことが多い。
対してアドバンストメッセンジャーバッグは、実際に機材を入れると体に馴染むような感覚が心地良い。さらにF1レッドの鮮やかなカラーと相まって、撮影に誘う魅力たっぷりのカメラバッグだった。