デジカメアイテム丼

外したレンズキャップ、どうしてます?

悩める人におすすめの「レンズキャップホルダー」

突然ですが、レンズを交換する際、外したレンズキャップってどうしてます? あれ、困りますよね。周りで聞いてみても「ポケットに入れる」「カメラバッグに入れる」「財布に挟む」と見事にバラバラ。

そういえばかつて、当サイトの「週刊アンケート」で、読者諸兄に同じ質問をしたことがありました。

週刊アンケートは?

2007年7月から今年4月までの9年間続いた、デジカメ Watchきっての長寿コーナー。デジタルカメラにまつわる質問を毎週1問用意し、読者から回答を募集、次週にその結果を集計して披露するという企画。

9年もやっているとさすがにネタが尽き、惜しまれつつも本年4月19日に最終回を迎えることに。そういえば回答者へのプレゼントや謝礼は、最後までついに用意されなかった。

一体どのような回答が集まったのでしょう。1位から順に見ていきましょう。

週刊アンケート「外したレンズキャップどうしてる?」の回答構成比

1位:(衣服の)ポケットへ

最も多く票を集めたのがこの回答。投票数は337、構成比は58%と、過半数を超えました。

何といっても手軽で確実です。

「手っ取り早いので」

「昔からの癖。紛失し難い」

取り出しやすく、すぐに装着できる。

「再装着しやすい」

「突然の雨やホコリに対処しやすい」

もはや無意識に入れちゃってる人も。

「とりたてて理由なんて無いでしょ」

「ポケットサイズなんだし」

反面、最大のデメリットがこれ。

「ただポケットの無い服のとき困ります」

そう、夏は困るんですよね。夏場の胸ポケットだと汗も気になります。重ね着する冬は冬で、どの服のどのポケットに入れたか咄嗟に思い出せないことも。

「なぜか入ってる。洗濯機の中からも出てきた」

ピチピチのジーパンのポケットにも入れづらかったり。径の大きなレンズキャップだと、さらに難儀しますよね。

2位:バッグの中へ

次に回答数が多かったのが「バッグの中へ」。これも妥当な人気でしょう。投票数は152、構成比は26%です。

カメラバッグにはたいてい、「ここにレンズキャップを入れろ」という意図を感じさせる薄いポケットがあるもの。そこに入れておくとバッグの中でコロコロせず、効率の良い収納といえます。場所を覚えておけば、手探りで取り出せることも。

アンケートの回答を見ると、元来ポケット派だった人が、失敗を経てバッグ派になるようです。

「夏場の衣装にポケットが少ないから」

「ポケットに入れると汗で水滴が付くことがある」

「衣服のポケットだとホコリがつきやすいので」

「ポケットだとしゃがんだり屈んだりする時、当たっていたい」

「服によってはポケットが浅いので落としやすい」

「ポケットにはほかのものを入れている」

また、頻繁にキャップを着脱しないという人もいて、そういう人がきっちりバッグにしまうというのはわかります。

「キャップはバッグ内のみ着用。カメラを肩に下げた時点で、キャップは外している」

「撮影終了までは不要だから」

どちらかというと、整理整頓が上手なタイプの人では無いでしょうか。

「バッグの上でレンズを交換するので、その際に入れておきます」

一方、デメリットとしては、カメラバッグを開けるというアクションがあるため、衣服のポケットに入れるよりも若干面倒なことでしょうか。リュックタイプのカメラバッグなどなおさら。

また、同じポケットの中にメモリーカードなど他のアイテムが入っていると、それらが飛び出さないよう、気を使う必要もあります。

3位:もともとキャップをはめていない

驚くことに、そもそもキャップをしないというワイルドな一派が7%もいました。

「常にフードとプロテクトフィルターをレンズに装着。キャップは要らない」

アンチキャップ派の意見としては、こんな過激なのも。

「カメラに限らずキャップが嫌い」

「よく無くすので、ほぼ使い捨て……」

実は筆者もたまにやります。カメラバッグ内部に余裕があり、深めのレンズフードをしたまま収納できるときなどです。万が一、石とかむき出しの尖った何かがバッグに入ってたら、大変危険なのですが……

4位:ヒモをつけてぶら下げている

回答数は5%と少なかったのですが、個人的にオススメなのがこの方式。レンズ交換をあまりしない撮影や、カメラ単体だけでバッグを持たないときに便利です。

レンズキャップを外しても、無くさないし落とさない。ポケットやバッグに仕舞う必要もないのがメリット。

「ポケットやカバンにしまうのが面倒。キャップの紛失防止策として」

「カメラのストラップに取り付けられる」

「一番、自然だと思いますが……」

「説明書に書いてあった」

ただし、ヒモで結んだだけだと、他のレンズに交換する場合、実質的に同じフィルター径のレンズに限られます。私の場合、メインで使う標準ズームのキャップをぶら下げておき、たまに使う単焦点レンズは普通にキャップを付け外しする……といった方法で使っていますが、頻繁なレンズ交換を前提とした方法ではないのは確かですね。

そんな「ヒモつけぶら下げ式」ですが、お勧めしたいのがBLaKPIXELのレンズキャップホルダー。

カメラボディのストラップ取り付け部にヒモを取り付け、そのヒモの先にあるキャップホルダーを。両面テープでキャップに貼り付けます。

レンズキャップへの取り付けは、最初から付いている両面テープで行います。吸着力はしっかりある印象で、個人的にはレンズキャップが外れてどこかにいく不安はありませんでした。念のため、予備の両面テープもひとつ付属しています。

よくできているなあと思ったのは、ヒモをカメラ側に近い箇所で分割できること。一時的に取り外せるため装着レンズが限定されず、持っているレンズすべてにレンズキャップホルダーを取りけておき、場面に応じて取り替えることが可能です。

ヒモは伸縮性があるシリコンゴムのため、引っかけたりして強いテンションがかかっても、ある程度は大丈夫そう。

カラーも豊富で、「レンズキャップごとに色違いを装着しておく」、といった運用も考えられるでしょう。この手の便利アイテムにしては高級感があるのは、アルミ削り出しでソリッドなイメージのアルマイト処理のためでしょう。

カメラボディではなく、レンズの鏡筒につけるためのカラー輪ゴムも同梱。レンズごとに取り付けることで、よりレンズ交換がスマートになるほか、全長が長い望遠ズームレンズや、高倍率ズームレンズでも使いやすくなります。

というわけで、外したレンズキャップをどうするかはその人次第。BLaKPIXELのレンズキャップホルダーは、ヒモぶら下げ派にとっては至りつくせりの製品なので、ぜひ一度お試しいただければと思います。

協力:BLaKPIXEL

本誌:折本幸治