悩める写真管理&バックアップに福音?「Googleフォト」を使いこなす

第4回:自動でタグが付く!さらにスライドショーも勝手に生成

旅やイベントの思い出が手間いらずで動画に

Googleフォトは、写真や動画をアップロードしてクラウド上(Googleフォトライブラリ)に保存、管理するだけでなく、写真を楽しむための機能も搭載している。

「クリエイティブ」と呼ばれる機能で、アップロードした写真や動画から、「ストーリー」や「アニメーション」、「コラージュ」といったコンテンツを自動生成するものだ。

・ストーリー
写真や動画をつなぎ合わせてビジュアル ストーリーを作成する機能。

アニメーション
写真からGIFアニメを作成する機能。

コラージュ
複数の写真を組み合わせて1枚の画像を作る機能。

いずれも使い方は簡単、アップロードしたら後はただ待つだけだ。

「設定」の「自動作成の候補を表示」がオンになっていれば、自動でクリエイティブが作成され、メニューの「アシスタント」で確認できるという仕組みだ。

もちろん、自動で作成されるため、すべてが都合良く作成されるわけではないが、予想しないタイミングで通知が来て、クリエイティブが作成されたことを知るのは中々に面白い。

逆にいうと作成タイミングが読めないので、欲しいときに欲しいものがないということも十分にありえる。

また、クリエイティブは、手動で作成することもできる。メイン画面の「+」をタップして表示されたリストから、作成したいクリエイティブを選ぶだけだ。

ただし、クリエイティブが作成できるのは、スマートフォンアプリからのみ。PC(ブラウザ)では、「+」を選択しても「アルバム」しか作成できない。

クリエイティブの作り方については、どれも写真や動画を選択するだけだ。作成する内容によって、選択する数に違いはあるが、アップロードした写真・動画をタップして選択し、「作成」をタップするだけで作成できる。

例えば「アニメーション」なら、写真や動画を2〜50個の範囲で選択し、「作成」をタップすると、あとは自動でアニメーションが作成される。

作成したアニメーションは、他の写真や動画と同様にGoogleフォトライブラリに保存され、PCや他のスマートフォンからも確認可能。

なお、作成したにも関わらず、再生されない場合は、メニューから「ダウンロード」を選んで一度ダウンロードすると再生されるようになる。

クリエイティブが自動作成されると、メニューアイコンに「赤丸」が表示され、また、そのままタップしてメニュー一覧を表示すると、「アシスタント」に作られたクリエイティブの数が表示される。

このアシスタントでは、バックアップ(アップロード)の進行状況、バックアップと同期のオフ通知のほか、自動で作成されたクリエイティブの内容が確認できる。といっても、これはあくまで通知なので、作成された「新しいストーリー」に対して「ライブラリに保存」(あるいは再生して保存)をタップしない限り作成が完了・保存されない。

できあがったクリエイティブは、タップして再生できるので、まずは確認してみよう。「ストーリー」の場合、スマートフォンで操作するには左右のフリックで行う。

ストーリー中に表示された「説明を追加」では、タップすると説明文が入力できるので、写真の状況やその時の感想などを入力しておくと、写真を振り返る際にその時の状況が把握しやすいだろう。最期まで見終わると、「終わり」と共に「タイトル」が表示される。なお、このタイトルは自動で入力されたものだが、タップして変更できる。

作成した、また自動作成されたクリエイティブは、使用するスマートフォンの共有機能を使って家族・友人などと共有するといった使い方も可能。

クリエイティブの「コラージュ」は、写真や動画を2〜9個使って一枚の画像を作成する機能だが、Googleフォトを試用しているタイミングで、一度も自動で作成されることはなかった。

「ストーリー」や「アニメーション」であれば、写真の時間や位置情報を読み取って関連性付けをし、その中から組み立てるという想像が付くのだが、コラージュの条件がわからない。この辺の情報は公開されていないので、コラージュ画像が欲しいなら、自動作成を狙うのではなく、手動で作成するのが無難かもしれない。なお、コラージュは写真の簡易編集にも対応する。

クリエイティブを作成できないPC版(ブラウザ)Googleフォトだが、スマートフォンを使って作成されたものを再生することはできる。

写真の右上に「輝き」アイコンが表示されたものが、クリエイティブによって作成された「コラージュ」や「アニメーション」。メニューの「コレクション」をクリックすると、作成された「ストーリー」(「アルバム」や「ムービー」も)が確認できる。

なお、クリエイティブには、連続した写真から「パノラマ」画像を作成できる機能もあるが、パノラマは手動作成できない。

自動化という意味では、アップロードした写真情報の解析にも注目したい。PC/スマートフォンに限らず搭載された「検索」機能では、場所やカテゴリによって写真が検索可能だ。といっても、一般的な検索ワードにしか対応しておらず、例えば「浅草の雷門」を検索しようとするなら、「ランドマーク」と検索する。

より詳しく指定するなら、「Tokyo ランドマーク」といったように場所を追加するとよいだろう。なお、現在のところ場所は日本語には対応しておらず、「東京」なら「Tokyo」と検索する必要がある。一方で検索ワードとして「犬」や「花」などには対応する。

次回は、Googleフォトの編集機能についてチェックしてみたい。

飯塚直