RECOMMEND 8/EOS R8を使うべき理由
「EOS R8」と山に登りながら写真を撮る魅力——大久保紫織
2023年5月23日 08:00
キヤノン「EOS R8」はフルサイズ機でありながら、小型・軽量で誰もが自由で快適に撮影できる1台。上位機譲りの最新AFや連写性能など、小さなボディながら、その表現力は∞(無限大)の可能性を秘めている。
さまざまなシーンで活躍する写真家たちが、それぞれに感じた「EOS R8」の魅力をレコメンド(推薦)する連続企画。
第6回は、SNSを通じて登山の魅力や自然の美しさを発信する大久保紫織さんが登場。春の山に「EOS R8」とともに登ってもらった様子をお届けする。(編集部)
1994年、長崎県生まれ。登山ガイドと一緒に登山をするツアーイベント(TETTO HIKE)や山荘の行事の手伝いなどを行う。九州を拠点に、登山の魅力や自然の美しさをSNSを通じて発信している。朝日に照らされた山の景色を撮るのが特に好き。
登山で目にした感動を写真にとじ込める
小型・軽量なEOS R8と一緒に山に登り、そこでしか見ることのできない大自然の風景や季節の花々を切り取りたいと考えた。向かったのは春を迎えたばかりの九州各地の山々。特にどのポイントで景色を撮るということは決めず、登山の過程で目にした感動的な風景を見たままに写真に収めることを楽しみに山へと向かった。
カメラが重いとどうしても負担になってしまうが、軽いEOS R8なら登山中に邪魔になることがない。最新フルサイズセンサーの表現力を生かして、眼下に広がる壮大な風景を写し出した。
太陽を入れても階調豊かなHDRモードで夕日や朝日をドラマチックに
朝日や夕日で赤く染まる山肌は、山が最も美しくなる瞬間だ。でも、明暗差のある場所をそのまま撮ると、白飛びや黒つぶれが発生する。そこで役立つのがHDRモードのDレンジ優先。太陽と風景の明暗を豊かに表現でき、肉眼で見たような写真に仕上がる。HDR合成時に自動で位置調整されて三脚が不要な点も、山の撮影ではとても便利だ。
超広角ズームがあれば、岩場や空に表情があるシーンで立体感や奥行きを感じられる表現が可能だ。RF15-30mm F4.5-6.3 IS STMはコンパクトで片手に収まるほどのサイズで、サコッシュに入れて持ち運べるので登山には最適。
15mmの広角端で撮影しても四隅まで解像力が高く、ゆがみも少ない。手持ちでも、レンズに搭載されている手ブレ補正機構が効果的に働いてくれる。登山中、場所が狭くて自由に撮影位置を選べない状況でも、このレンズがあれば手持ちでダイナミックに風景を切り取れる。山で風景を撮るなら持っておきたい1本だ。
カメラとレンズの両方が小型・軽量であることが重要
登山では撮影場所まで過酷な環境に耐える必要があるため、荷物はできるだけ軽量化したい。そのために標準ズーム以外の交換レンズを持って行かないことさえある。EOS R8はまずカメラ自体がとても軽量。さらにRFレンズにも軽量モデルがそろっているため、標準ズームに広角ズームを加えても重さを抑えられ、山中での写真表現の幅を広げられる。
小さなボディで精細に風景を描けるカメラ
山登りも、写真撮影も両方をしっかり楽しみたい人にとってEOS R8は最適な1台ではないだろうか。カメラを持ち運ぶことが負担にならないサイズなので軽快に登山を進められるし、山から望む風景の描写に欠かせない高い階調性と精細な画質を兼ね備えているので、撮影結果にも満足できる。
ボタンカスタマイズをすれば自分好みの操作に設定できて、あまり時間が取れない登山中の撮影もスムーズだ。
雲海や朝焼けなど、見逃したくない大事なシャッターチャンスも逃さずに撮影できる。風景写真ばかりでなく、瞳検出機能を使えば同行者との道中の記念撮影もバッチリ。アウトドアでしか味わうことができない感動を、写真としてしっかりと形に残せる1台だと感じた。
協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社