デジカメドレスアップ主義
ライカMに高級レザーをまとう
ライカM+Nokton 50mm F1.5 Aspherical VM
Reported by澤村徹(2013/7/12 00:00)
- ボディ:ライカMタイプ240
- レンズ:フォクトレンダー ノクトン50mm F1.5 アスフェリカル VM
- ケース:アルティザン&アーティスト LMB-M(ブラウン)
- ストラップ:レザーファクトリーロベル ANCHOR BRIDGE × ROBERU Camera Strap ETRUSCO(ブラック)
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ライカMタイプ240が為替レートの関係で値上がりした。もともと高価なカメラだったが、さらなるスーパープライスで名実ともに高級カメラだ。よくもわるくも、カメラが高級品であることを実感させてくれる。やはりこのクラスのカメラになると、ケースやストラップはそれ相応のものを選びたい。今回は高級レザーを用いたカメラアクセサリーで、ライカMタイプ240をドレスアップしていこう。
カメラケースはアルティザン&アーティストのLMB-Mを選んでみた。インビキアートという高級イタリアンレザーを用いたレザーケースだ。国内の職人がハンドメイドで作り上げた味わいのあるケースである。レザーは微光沢のあるタイプで、レザーのシワや微細な凹凸の様子がしっとりと伝わってくる。王道的なハーフケーススタイルだが、古臭く見えないのは、上質のレザーが時代を問わない存在感を放つからだろうか。
ストラップはロベルとアンカーブリッジがコラボしたカメラストラップのエトルスコを合わせてみた。幅4cmのワイドタイプで、さらに分厚いレザーを用いている。このエトルスコというイタリアンレザーは、通常はベルトや馬具に用いることが多いという。見た目よりもはるかにやわらかく、分厚いわりにボディラインにしんなりと寄り添ってくれる。発色も深みがあり、質の高さをうかがい知ることができる。革好きなら、一度手にすると猛烈に惹きつけられるだろう。
今回はオールドレンズではなく、フォクトレンダーのノクトン50mm F1.5 アスフェリカル VMをセレクトした。1950年代の名レンズ、ノクトン50mm F1.5の外観をモチーフにしたレンズである。ライカLマウントのノクトン50mm F1.5は、中古市場で数十万円するレア玉だ。本レンズは大きなローレットとくびれのある鏡胴で、オリジナルノクトンの外観を手頃な価格で我が物にできる。
光学系は1999年に同社が発売した、ノクトン50mm F1.5 アスフェリカルをベースにしている。自然なボケ味と開放から安定した描写が魅力のレンズだ。フルサイズ撮影だと開放近辺で周辺光量落ちが目立つものの、それがまた被写体の引き立て役になってくれる。F2.8まで絞れば隅々までクリアな描写だ。
- ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
M型ライカのストラップというと、約1cm幅のものが定番だ。ただし、デジタルのM型ライカは思いのほか重量があり、オールドのライカレンズもズシリと重い。今回はこうしたことを見越してあえてワイドストラップを選んでみた。
ライカMタイプ240はライブビュー撮影できるので、オールドレンズのベースボディとして活用する人も多いだろう。こうするとなおのこと重量が増すので、ワイドタイプのストラップが重宝するはずだ。ライカはデジタル一眼レフにくらべて外観こそコンパクトだが、ライトウェイトモデルとは必ずしも言い切れない。ストラップのみならず、サムレストやグリップなど、このあたりを踏まえたアクセサリー選びがポイントになりそうだ。