フォトアプリガイド

Little Film(Android)

エフェクトを重ね掛けできる画像編集アプリ

今回紹介する「Little Film」は、“重ねがけ”を主とした画像編集アプリだ。起動画面と画像選択、そして編集画面の3画面で構成されており、インタフェースは限りなくシンプル。

価格は307円。利用バージョンは1.1.1。

「Little Film」を起動して表示されるスタートアップ画面。画面をタップすると画像の選択画面に切り替わる。加工元となる画像を指定しよう。

画像を選択すると、編集画面が表示される。

基本的に本アプリのメイン画面はこの編集画面だ。構造は至ってシンプル。画面上部に選択した画像が表示され、中央下部には操作インタフェースが並ぶ。

メイン機能となるのが「エフェクト」の付加だが、初期状態では「N/A」が選択されている。

「N/A」をタップすると、エフェクトの選択ウィンドが表示されるので、利用したいエフェクトを選ぼう。なお、選択できるエフェクトは15種類。

エフェクトを選択したら、今度はエフェクトの強度(強弱)をスライダを動かして指定する。

使ってみて思ったのが、スライダ位置にもうちょっとゆとりがほしいということ。上下のアイコン・ボタンが近く、誤作動しがちなので、少し隙間がほしいところだ。

本アプリの面白いところは「Add effect」という機能に集約されている。

「Add effect」をタップすると、先ほどまで調整していた“エフェクトの種類”と“強度”の情報が右側のスペースに記載、固定される。そして再びエフェクトの選択が可能となるのだ。

エフェクトは複数指定できるので、いろいろな要素を付加しながらオリジナル写真が作成できる。欲をいえば、組み合わせた“エフェクトの種類”と“強度”をプリセットとして保存したいところだ。

また、「Clear」をタップすると“全ての選択がリセット”されてしまう。“前に戻る”など、直前の編集だけを取り消す機能も是非ほしい。

全ての加工が終わったら「Start Process」をタップして編集を確定させる。またこのタイミングで「Little Film」が自動作成した保存専用フォルダに加工画像が保存される。

他の編集アプリにあるような、FacebookやTwitterへのアップロード機能だけでなく、指定したフォルダへの保存などにも対応していない。また、トリミングや回転にも対応しない。

編集アプリとしては、汎用的な編集機能を排しているため万人向けとは言えないが、完成された画像に対してエフェクトのみを付加したいユーザーにとっては面白いアプリといえそうだ。

飯塚直