写真展

柴田敏雄写真展「Bridge」

(キヤノンギャラリー)

本展は、写真家柴田敏雄氏による写真展です。柴田氏が撮影した橋の写真約30点を展示します。これは、約3年前にベルギーの建築家で構造エンジニアのローラン・ネイ氏の依頼により、ネイ氏が設計した数々の「橋」を写し撮ったものです。タイトル「Bridge」のもと展示される写真群は、写真家柴田氏の眼を通じて再構成された作品で、それぞれの「橋」が持つ機能性に加え、ネイ氏独特の美学や感性が込められた構造物が放つ「美の本質」を捉えています。作品はキヤノンのデジタルカメラ「EOS 5Ds」「EOS 6D」で撮影され、キヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントします。

キヤノン:キヤノンギャラリー|柴田敏雄 写真展:Bridge

会場・スケジュールなど

  • ・会場:キヤノンギャラリーS
  • ・住所:東京都港区港南2-16-6キヤノンSタワー1階
  • ・会期:2016年3月31日木曜日〜2016年5月17日火曜日
  • ・時間:10時〜17時30分
  • ・休館:日曜日・祝日
  • ・入場:無料

講演会

展示作品を投影しながら、撮影の秘話などについて建築家ローラン・ネイ氏と語る。

【開催概要】
・日時:2016年5月14日土曜日13時30分~15時
・会場:キヤノンSタワー3階キヤノンホールS
・入場:無料
・定員:300名

作者プロフィール

1949年東京生まれ。東京芸術大学大学院油画専攻修了後、ベルギーのゲント市王立アカデミー写真科に入り、写真を本格的に始める。日本各地のダムやコンクリート擁壁などの構造物のある風景を大型カメラで撮影、精緻なモノクロプリントで発表し、1992年、写真展「日本典型」で第17回木村伊兵衛賞受賞。同年、ニューヨーク近代美術館にて「New Photography 8」に選出され出品、1997年にシカゴ現代美術館で個展「Toshio Shibata」を開催するなど、アメリカをはじめ国際的に活躍。2000年代よりカラーの作品にも取り組み始め、その表現の領域を広げる。2008年に東京都写真美術館で「ランドスケープ−柴田敏雄」展を開催し、翌2009年に日本写真協会作家賞、第25回東川賞国内作家賞を受賞。近年の主な展覧会に「与えられた形象−辰野登恵子・柴田敏雄」(2012年・国立新美術館)、「Toshio Shibata: Constructed Landscape」(2013年・ピーボディ・エセックス美術館、アメリカ)などがある。国立東京近代美術館、国立国際美術館、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ポンピドゥー美術館など国内外多数の美術館に作品が収蔵されている。今回はローラン・ネイ氏のプロジェクトのために、デジタルカメラで撮影。デジタルカメラで撮影した作品を発表する初めての大規模な展覧会となる。

(本誌:河野知佳)