写真展告知
元田敬三写真展:SHORT HOPE
2026年7月21日 12:00
MONO GRAPHY Camera & Artは、写真家の元田敬三氏による写真展「SHORT HOPE」を7月23日(木)から開催する。
大阪市西成の釜ヶ崎やあいりん地区など、「ドヤ街」と呼ばれる日雇い労働者街を約30年ぶりに撮影した作品を展示。2022年から2024年にかけて、35mmフィルムでスナップした作品になるという。
会場では、同名写真集やプリントのほか、元田氏の歴代写真集も販売する。
8月2日(日)には、雑誌「写真」編集長の村上仁一氏を聞き手に迎えたギャラリートークを開催する予定。
1995年、大阪の路上で写真行為を始めた。撮りたいのは理由なく人だった。
35mmカメラにモノクロフィルムを詰めて人に声を掛けて撮らせてもらうスタイル。
ポートレートではなくスナップショットという様式で。
1997年に上京し、東京の路上が主な撮影の舞台となった。
2021年、大阪との再会。
2021年1月18日、前夜仕事の前のりで大阪・天王寺のホテル泊。AM5:00に起床、思い立って隣町の釜ヶ崎まで朝の散歩をすることにした。大きな道路を渡り、路地へ入り、静まり返った飛田新地を抜けて20分程歩くと三角公園に到着。朝日が昇り始めた公園は黄金色に輝いており、黄金の公園には派手な服を着た2人の男が居たので「おはようございます」と話し掛けた。「うちら大切な人の為に毎朝公園の掃除してるのよ」というので、僕も手伝うことにした。何処からか運ばれてきたソファの周囲に落ちた主にタバコの吸い殻を
拾ってゴミ袋へ捨てていく。15分ほどすると辺りはすっかり綺麗になった。さてと、「お二人の写真を撮ってもいいですか?」。「ええよ!うちらカップルやねん!チュウしよか!」と頼んでいないのにチュウしてくれた。
この写真を撮ったことをきっかけに、この街・釜ヶ崎を撮ろうと決意した。それから月に一度、神奈川県から大阪まで夜行バスで通い、安宿に泊まって撮影が始まった。
2026年3月に写真集「SHORT HOPE」を出版し、ふげん社で同名の写真展を開催しました。その後も釜ヶ崎の街は大きく変化している。労働センターは解体され、街中が更地になり行くたびにホテルが建設されていく。空家の多くは民泊に変化していっています。かつては労働者の街、現在は福祉の街へ、そして近い未来は交通の利便性などから民泊やホテルが乱立する街へと変貌しようとしている。一度関わったからには死ぬまでこの街を見届けようと思う。
今回展では写真集出版以降の写真作品を加えて、スナップショットの手法はそのままに街の変化をテーマに展示しようと考えています。ご期待ください。
作家コメント



会場
MONO GRAPHY Camera & Art
東京都中央区日本橋小伝馬町17-5 2階
開催期間
2026年7月23日(木)~8月9日(日)
開催時間
木曜日・金曜日・土曜日:12時00分~19時00分
日曜日:12時00分~17時00分
休廊
月曜日・火曜日・水曜日
ギャラリートーク
- 開催日:8月2日(日)
- 開催時間:17時30分~
- 参加料:968円
- 定員:先着10名
- 申し込み:https://peatix.com/event/5087307(店頭でも受け付け可)
作者プロフィール
1971年、大阪生まれ。神奈川県逗子市在住。
桃山学院大学経済学部卒業後に写真を始める。
1995年、ビジュアルアーツ専門学校大阪へ入学し、在学中の1996年「ON THE STREET, OSAKA」で第33回準太陽賞受賞。
1997年より上京し、東京を拠点にphotographers’ galleryの立ち上げに参加するなど積極的に写真作品を発表。
2004年、グループ展「out of the ordinary/extraordinary」現代日本写真 -海外巡回展に参加。
(国際交流基金ギャラリー/ケルン、ドイツ・欧米・アジア主要都市を巡回)
2016年、「東京・TOKYO 日本の新進作家展 vol.13」(東京都写真美術館)にて「ツッパルな」発表。
2026年3月、写真集「SHORT HOPE」(ふげん社)出版。
国内外で個展、グループ展多数。時代は変われど人と人の関係は変わらない。
一貫して都市の路上をテーマに一期一会の人物のスナップショットを制作。
現在、大阪芸術大学客員教授、東京ビジュアルアーツ・アカデミー非常勤講師を務める。
