写真展告知
平林達也作品展:蝉時雨
2025年9月13日 15:00

写真家の平林達也氏による作品展「蝉時雨」が、ソニーイメージングギャラリー 銀座で9月23日(火)から開催される。
同展は、2024年9月から10月に実施された「第15回作品展公募」で選出された、平林氏による作品展。
フォトグラファーズ・ラボラトリーでラボマンとして多くの写真家をサポートしながら、自身も作家活動を行っている同氏。広島に通って撮影を重ね、平和への願いを込めた作品を展示する。
2006年夏、東京・京都で見逃した藤田嗣治の展示会を見に広島県立美術館へ足を運んだ。朝7時頃から蝉の声が次第に大きくなり、昼には蝉の声があたり一面降り注ぎ、その声に包まれた記憶がある。
原爆の痕跡は原爆ドームのようにいろいろな形で残されているが、未だ地中には多くの方々が眠っているといわれている。放射能で汚染され、多くの生き物の死骸や排泄物でできた土の中で蝉は何年も地上に出るまで暮らしている。蝉は広島の過去を背負って生まれてくるのだろうか。広島を訪れ蝉の声を聴くたびに亡くなられた方々への鎮魂の気持ちと平和への祈りをささげたいと思う。
今年は戦後80年になる。今現在、様々な国で紛争や戦争が起こっている。その結果多くの方がなくなり、残された人たちにも深い悲しみが訪れ、その傷跡はなかなか癒されることはないだろう。もう一度歴史を振り返り争いのない世の中になることを切に望むものである。
平林達也
作家コメント




会場
Sony Imaging Gallery
開催期間
2025年9月23日(火)~10月6日(月)
開催時間
11時00分~19時00分
定休日
なし(銀座プレイス休館日を除く)
ギャラリートーク(事前予約制)
- 開催日:9月27日(土)
- 開催時間:19時10分~20時00分
- 定員:20名
- 参加費:無料
作者プロフィール
1961年 東京生まれ
1978年 写真評論家福島辰夫氏に私淑
1984年 東海大学教養学部卒業
1984年 株式会社ドイ入社
2003年 有限会社フォトグラファーズ・ラボラトリー設立
主な個展
- 1998年 「成長の代価」(ドイフォトプラザ渋谷)
- 2001年 「東京メモリー」(ドイフォトプラザ渋谷)
- 2003年~2015年 新宿ゴールデン街「こどじ」にて毎年展示
- 2007年 「Tokyo Night Light」(アートスペースモーター)
- 2013年 「霊気満山~高尾山~」(新宿ニコンサロン、in)(between gallery)
- 2014年 「霊気満山~高尾山~」(大阪ニコンサロン)
- 2018年 「ありがとう・・母さん」(Roonee 247 Fine Arts)、「白い花」(銀座・大阪ニコンサロン)
- 2019年 「諏訪へ帰ろう」(表参道画廊)
- 2023年 「成長の代価」(MONO GRAPHY)
写真集
- 2009年 「成長の代価」(写真工業出版社)
- 2013年 「高尾山~霊気満山~」(窓社)
- 2018年 「白い花」(UI出版)
- 2019年 「諏訪へ帰ろう」(UI出版)
- 2023年 「こんにちは我が家」(UI出版)