写真展告知

入江泰吉記念奈良市写真美術館「新鋭展」7月2日から

鵜川真由子・野口靖子・石井陽子の3名が展示

入江泰吉記念奈良市写真美術館では設立当初より ①入江泰吉作品の保存と公開 ②顕著な作家活動を行っている作家 ③シルクロード、仏教、歴史関係作品 ④将来性のある若手写真家の作品を主軸に展覧会を開催してきました。特に若手写真家作品の展開については入江泰吉の生前の意向により追記されたものであり、当館が作家育成と公開の場でありたいという思いの表れとも言えます。

 これまでにも幾度か若手写真家の展覧会を開催してきましたが、時代の流れのなかで独自の感性を輝かせる若い力を紹介する場として「新鋭展」と題し企画するものです。展覧会では若手写真家による個性溢れる作品が作り出す空間のコラボレーションを来館者に感じていただけるよう、統一したテーマを設けることなく自由な空間を作り出したいと考えています。

 そこで今回は、女性写真家の鵜川真由子「WONDERLAUND」、野口靖子「赤光の庭」、石井陽子「鹿の惑星」を取り上げます。3人の異なる視点と表現を紹介します。

写真展情報

会場

入江泰吉記念奈良市写真美術館
奈良県奈良市高畑町600-1

開催期間

7月2日(土)~8月21日(日)

開催時間

9時30分~17時00分(最終日は16時30分まで)

入場料

一般500円、高校・大学生 200円(高校生のみ土曜日無料)、小・中学生100円(土曜日無料)

休館日

月曜、祝日の翌日(8/12)、ただし7/18(月)は開館、7/19(火)は閉館

ギャラリートーク(申込不要・要観覧券)

日時:7月2日(土)14時00分~
登壇者(敬称略):百々俊二(写真家・入江泰吉記念奈良市写真美術館アドバイザー)×鵜川真由子×野口靖子×石井陽子

作者プロフィール

鵜川真由子

株式会社松濤スタジオを退社後、アシスタントを経て独立。広告や雑誌などでポートレイト撮影を中心に活動するかたわら作品制作を続けている。またアパレルメーカーとのコラボ展の企画など、写真を通じて幅広く表現活動を行っている。

野口靖子

1973 大阪生まれ
1999 ビジュアルアーツ専門学校大阪 写真学科 夜間部卒業
2004 コニカミノルタフォトプレミオ特別賞
2004 gallery10:06設立・運営(-2006)
2006 VACUUM PRESS出版活動(-2022)
2022 Fields出版活動

石井陽子

山口県生まれ。神奈川県在住。 レンズ越しに見える世界に魅せられて、国内外を旅して動物を撮影している。2011年3月より、奈良、宮島などで人の街に棲み、人間たちの決めた境界線を軽やかに越えて街を闊歩している鹿たちを捉えたシリーズを開始。2015年12月リトルモアより写真集「しかしか」刊行。2016年1月銀座ニコンサロンで初の個展開催。2016年11月、米・サンタフェでレビュー・サンタフェに参加。2019年レンズカルチャーのストレート・フォトグラフィ・アワードでレベッカ・ノリス・ウェブ選の審査員賞を受賞。