写真展告知

佐藤麻優子写真展:繋がってください

KKAG(東京・東神田)にて 7月1日スタート

ずっと気持ちに矛盾を抱えて生きています

あなたは一つの答えや正義と悪を持っていますか

わたしは自分自身だけでは理解しきれないものが好きです

ずっと男性を嫌悪していますが、大好きで憧れを持っています

女性が本当に大好きですが、女性の自分は嫌いでした

家の中に男性がいないことは、とても快適で不自由でした

わたしは暴力が大好きですが、心の底から大嫌いです

幸せになりたいけれど、なりたくありません

絶対に死にたいけど、絶対に生きたいです

今回の写真群は、恋愛にまつわる感情を主な起点に、自分という人間の感情とその成り立ちについての答えを探したものです。ですがいつでも先はよく見えず、ほんの入り口のようなものの気がします。

― 佐藤麻優子

写真展情報

「自分自身のリアルな実感でしか写真を撮れないんです」と佐藤麻優子は言う。

退屈な日常にまとわりつく不安定な希望、焦り、無気力感。そんなネガディヴな想いから出発し、自分や友人たちを被写体に制作をスタート。第14回の写真「1_WALL」では、「若い世代の抱える閉塞感や退屈さを的確に表現」と評されグランプリに。個展「ようかいよくまみれ」(2017年)でデビューし、大きく注目を集めた。

「リアルな実感をそのままではないです、でも嘘っぽくもなりたくもない。そこは矛盾しているんです」

脱力したスナップふうの写真だが、入念につくり込んでいる。絵コンテもあり、デジタル加工を施す。そこに現実と数センチ離れた違和感、ねじれたユーモアが漂う。

「女性性」をテーマに女優の安達祐実やモデル、友人たちを撮った「生きる女」(2018年)を経て、新作「繋がってください」では、「恋愛」「男性性」との関わりが軸になる。自身のルーツである家族、そこで生まれた異性との距離感、その後の恋愛。過去と現在を行き来しながら、いま生きているリアルな感覚をセルフポートレート作品で展開する。

会場

KKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)
東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル405

開催期間

2020年7月1日(水)~7月18日(土)

開催時間

15時00分~21時00分(最終日は18時00分まで)

休廊

日曜日、月曜日、火曜日

作者プロフィール

1993年、東京生まれ、埼玉県育ち。
桑沢デザイン研究所中退。
第14回写真「1_WALL」グランプリ。
主な個展に、「ようかいよくまみれ」(ガーディアンガーデン、東京・2017 年)、「生きる女」(VACANT・東京・2018年)など。
グループ展に、「代官山フォトフェア 2017」(ヒルサイドフォーラム)、「dix vol.3」(QUIET NOISE arts and break)など。
2020年12月に、ガーディアンガーデンにて池崎一世、染井冴香との3人展を開催予定。