写真展告知

水野克比古写真事務所写真展:永観堂の世界

京都・東山の中腹から麓一帯にかけて広大な境内を有する永観堂禅林寺は、平安初期から「岩垣紅葉」として、綿秋のカエデ紅葉の美しさを現代まで保ち続けてきました。昨今、旅行者のアンケートで日本一の紅葉名所としての評価を得ています。それは単にカエデ紅葉の自然美だけではなく、東山の傾斜を利用した、輪奐な伽藍建築との調和が、類まれな風景美を生み出しているからです。また古来、春の桜花の名所として称えられてきました。加えて、カエデの新緑「青もみじ」や折々に咲く花々など、四季の移ろいの美しさ、慈愛に満ちた御本尊「みかえり阿弥陀」をはじめ諸佛像。そして厳粛に催される法要、永い時代を経て所蔵されてきた美術品など、貴重な歴史の宝庫です。

私たち三名は、御縁あって、1年半の時を掛けて当寺を訪れ、撮影させて頂きました。その結果が、1冊の写真集にまとまりました。その中から抜粋した36点を展示致します。また、初めて試みました高精細4K動画映像も、合わせてご覧下さい。

写真展情報

会場

LUMIX GINZA TOKYO
東京都中央区銀座5-1-8 銀座MSビル 2階

開催期間

2019年7月11日(木)~8月7日(水)

開催時間

11時00分~19時00分(最終日は15時00分まで)

休廊

月曜日

作者プロフィール(敬称略・順不同)

水野克比古

昭和16年(1941)京都市に生まれる。同志社大学文学部卒業。東京綜合写真専門学校研究科を終了、昭和44年(1969)から京都の風景・庭園・建築を題材に写真撮影に取り組み、第一人者として「京都写真」を確立する。写真集など著書の数は195冊を数える。日本写真家協会会員、日本写真芸術学会会員。京都府文化賞功労賞受賞。

水野秀比古

昭和43年(1968)京都市に生まれる。京都先端科学大学卒業。京都に内在する多彩な情景や四季の移ろい、歴史文化や意匠を見つめ続け、神社仏閣や庭園・自然風景を中心とした作品を発表している。『京都桜夢紀行』『京都絶景庭園』『京都花鳥風月』『京都紅葉旅』など写真集多数。水野克比古フォトスペース「町家写真館」副館長。

水野歌夕

昭和44年(1969)京都市に生まれる。佛教大学史学科卒業。路地や町家など京の暮らし、風景を主題とした作品を発表している。写真集に「京都路地ー迷宮の小道ー」光村推古書院「京の路地風景」東方出版がある。京都現代写真作家展において大賞、準大賞、優秀賞を受賞。水野克比古フォトスペース「町家写真館」館長。