写真展PICK UP

“写真家・森山大道”を知る展覧会「はじめての森山大道。」

渋谷PARCO・5月14日〜6月13日

「写真家・森山大道」を掘り下げる展覧会「はじめての森山大道。」が、東京・渋谷の商業施設PARCOの8階に位置するギャラリースペース「ほぼ日曜日」で開催される。会期は5月14日(金)~6月13日(日)。

“森山大道さんとは、どのような写真家なのか”を切り口とした展覧会。森山さんの60年におよぶ作家活動の中から幅広く作品をピックアップし、また著作やインタビューなどから、作家の言葉を抽出して内容を構成。展覧会案内が「写真家・森山大道」のことを全く知らなかった、という人にこそ見にきてもらいたい展覧会を目指した、と説明しているとおり、「森山さんは何がすごいのか」や、代表作である「三沢の犬」はなぜ有名なのか、といった素朴な疑問を投げかけるところからはじめる内容だとしている。

三沢の犬

また作家を象徴する表現手法となっている、いわゆる「アレ・ブレ・ボケ」については、1960年代という時代を映した熱狂的な支持と強い拒絶反応という極端な反応をもって享受された5作品を展示。また、世界の街を捉えた膨大なスナップショットからも60点以上の作品を展示するという。

スナップショット作品より

このほか、作家の歩みを示すデビュー作『にっぽん劇場写真帖』のポジフィルムや150冊以上にのぼる写真集からも、年代ごとに代表的な作品とともに展示する。

にっぽん劇場写真帖より

他にも、雑誌の校正紙や手書き原稿、私家版写真誌『記録』シリーズ、著名人のポートレート作品なども幅広く展示。作家・大竹昭子さんが森山さんの著作の中から選び出した言葉や、森山さんの作品が使用された各種グッズや製品なども交えて展示することで、「写真家・森山大道」を多角的に見つめていく構成となる見通しだ。

来場者には、現像済みのフィルムを模したクリア素材のしおりをプレゼント。写真集『LABYRINTH』をもとにデザインしたという5種類のバリエーションの中からランダムで配布する、としている。

概要

会場

渋谷PARCO8階 ギャラリースペース「ほぼ日曜日」
東京都渋谷区宇田川町15-1

会期

5月14日〜6月13日

時間

11時〜20時

入場料

600円(税込)
※小学生以下は無料