イベントレポート
撮影用LEDライトが一堂に会した「LED Lighting Showdown」レポート
ボーエンズマウント対応品が多数出品
2024年5月9日 19:15
株式会社ライトアップが主催するプロ向け照明機材の展示会「LIGHT UP TRIAL EVENT – LED Lighting Showdown –」が5月8日(水)、東京の中目黒スタジオで開催された。ここではその模様をお伝えする。
ライトアップは映像機材の販売やレンタル、スタジオ運営、工事、ロケサービスなどを行っている企業。今回、「1つの場所で照明機材を比較したい」という声に応えて、自社で扱っている照明機材を集めたイベントを実施したという。主なターゲットは照明技師やプロダクション、テレビ関係者などだが、フリーランスのフォトグラファーも多く来場しているとのことだった。
営業部長の加藤仁氏にイベントの趣旨を聞くと、「2016年に同じイベントを開催していますが、その時よりもLED照明のメーカーがかなり増えました。タングステンライトは球が手に入りにくくなっていることもあり、今はLEDが主流になってきています。お客様からは『LED照明を導入したいがどれが適しているのか迷っている』という意見が多く、実際に見てもらって参考にして欲しいとイベントを行いました」とのことだった。
ボーエンズマウントのアクセサリーが充実
会場には専用コンセントを必要とするレベルの大型照明が並ぶ一方で、ボーエンズマウントのアクセサリーがフィーチャーされていた。ボーエンズマウントは灯体とソフトボックスなどのアクセサリーを接続する規格の一つで、近年採用メーカーが増えている。
「LEDライトというと以前はパネルタイプが多かったのですが、最近はスポットタイプが多くリリースされています。海外メーカーを中心に小型のLEDライトはボーエンズマウントの採用品が多く、一種の標準マウントのようなイメージになってきています。そこで、ボーエンズマウント対応のアクセサリーも展示して活用を検討してもらおうと考えました」(加藤氏)。
スポットタイプとは、写真業界で言うモノブロックストロボのような形状のライトのこと。モノブロックストロボの感覚で使えることから、フォトグラファーからの引き合いも多いという。ボーエンズマウントはほかのマウントから変換も可能で、フォトグラファーが持つアクセサリー資産を活かせるのもメリットになるとのことだ。
ボーエンズマウントアクセサリーで目を惹いたのはSMDVのモディファイヤー。「FLIP BOUNCE 44」は天井バウンスのような効果が得られるというソフトボックス。オプションのカーテンを吊り下げることで違った効果も生み出せる。
同じくSMDVの「Zoom Focusing System」は、シャフトの長さを変えることで、灯体とアンブレラの位置を可変できるアクセサリー。影の出方をコントロールできるそうだ。
スプリットタイプのソフトボックス「FLIP 30×120」(各サイズ、マウントあり)は、同社のオクタタイプのように、FLIP機構で簡単に折りたたみと展開ができるのが特徴となっている。