Profoto、最短閃光時間1/75,000秒のモノブロックストロボ「Pro-D3」…本体の長寿命化を実現

プロフォト株式会社は5月7日（火）、モノブロックストロボ「Profoto Pro-D3」（以下、Pro-D3）を発売した。最大出力750Wsと同1,250Wsの2モデルをラインアップ。税込価格は前者が48万9,060円、後者が64万9,000円。それぞれ2灯セットの“Duo kit”も用意している。

ハイエンド向けモノブロックストロボ「Proシリーズ」の新モデル。1/7万5,000秒（1,250Wsは1/6万2,000秒）の最短閃光時間と、0.01～1.0秒（1,250Wsは0.01～1.5秒）のリサイクルタイム、0.1f-stopsで高精度に調節できる出力レンジを誇り、過酷な環境でハイボリュームな連続撮影に対応するスタジオ向けライトとしている。

本製品の開発に至った背景には、Eコマースの急速な成長と、それに伴うビジュアルコンテンツ制作における世界的な需要の高まりがあるという。そうした制作現場に求められるのは、時間とコストの効率化。Pro-D3は従来モデルから主要パーツを見直すことで、エネルギー効率の向上、メンテナンスコストの削減、機材の長寿命化を実現したとしている。

電気エネルギーをライトの光に変換するフラッシュチューブを刷新した。Pro-D3では、純度が高く高品質なクオーツガラスの採用により経年劣化を抑制。また、電極部分の強化により製品寿命も延びたという。

左がPro-D3用、右が従来モデル用

エネルギー貯蔵の役割を担うフラッシュコンデンサーにも新型を採用。電力ロスを最小限にとどめることで、従来モデルよりも製品寿命が2.5倍に延びたほか、発光可能回数も5倍に増えたとしている。

750Wsモデルのフラッシュコンデンサー。1,250Wsモデルにはこの倍のコンデンサーが搭載される

ストロボの心臓部となるパワーボードは、レイアウトを最適化することで、各コンポーネント間の伝達ロスを最小化した。Pro-D3ではじめて、各パーツをシングルボードに配置することに成功したという。

パワーボード

モデリングライトにはCOB（Chip On Board）LEDを採用した。従来のハロゲンライト（400W）と同等の明るさを持ちながら、消費電力を60W未満に抑制。エネルギーコストを85％削減している。寿命はライト本体と同等のため、小まめな電球交換も不要としている。またフラッシュ光の色温度と近く、最終的な撮影イメージを再現しやすいほか、他のフラッシュライトとも組み合わせやすいという。

モデリングライトにはCOB LEDを採用

ソフトウェアは各種パーツへの負担を軽減するよう最適化した。特に大きな変更点はEcoモードの採用。フラッシュ使用時の充電容量を95％に抑えることで、各パーツへの負担を軽減した。他のモードと比較して動作寿命が2倍に伸びる想定という。

外形寸法は13×34.5×20.0cmで、従来モデルの「D2」（31×13×18cm）より若干のサイズアップ。しかし、先述したシングルボードの採用などパーツ配置の工夫により、スタイリッシュな印象のデザインとなった。さらに本体前面に排気口を設けたことで、放熱効果が高まっているという。

本体前面には放熱用のスリットを備えた

Pro-D3 750の仕様

Pro-D3 1250の仕様

共通仕様