GR IIIを待ちきれないファンが集結！「GR LIVE! 東京＠渋谷」

ついに本日2月22日、「RICOH GR III」が正式発表されました。2015年の「GR II」から約4年、あのGRシリーズの最新モデルがいよいよ発売されます。待ちどおしい読者も多いのではないでしょうか。

GRといえば、ファンの心をしっかり捉え、そのファンとのコミュケーションを大切にした施策でも知られています。古くはGRブログに始まり、昨今では「GR trip」という企画も。

GR tripとは……

GRを愛するユーザー集団のもとにゲスト写真家とリコースタッフがうかがい、ともに撮影を楽しむイベント。参加者の集客、場所の確保、当日のスケジュール決定などはユーザー側で行う。実質、「少人数での自主撮影会にリコーがお邪魔する」といった内容で、カメラメーカーの施策としては異例の試みだ。

写真は尾道市で行われたGR tripの様子。市内の写真サークルを中心に様々なユーザーが集い、写真家のテラウチマサトさん&リコースタッフと一緒に、文字通り「GR漬け」の1日を過ごした。

そんなリコーが仕掛けるGRユーザーとの新コミュニケーションが、2月7日に行われた「GR LIVE! 東京＠渋谷」。ライブハウスを貸し切っての一般参加型のイベントです。予約制&平日の夜というマイナス要素を払拭するかのように、180名ものGRistが会場に集まりました。

目新しいのは、GRを使う写真家5名のゲストトークに加えて、事前審査を通過したファン6名によるマシンガントークがあったこと。顔出し・実名NGの方がいらっしゃるため軽い紹介にとどめておきますが、各自3分それぞれの熱いトークが印象的でした。

いずれもスペックにまつわる話は薄めで、どちらかというと自身の生き方とそれに寄り添いともに歩むGR……というもの。いずれも写真や表現、それを通してのコミュニケーションについて誠実な印象を受けるプレゼンで、こうした方たちに愛されるGRっていいよなあ……と思いました。

一方プロのゲスト写真家は鈴木光雄さん、塩澤一洋さん、安達ロベルトさん、内田ユキオさん、阿部秀之さんといった面々（トーク順）。まだ発売されていないGR IIIの使用感についても飛び出しました。

鈴木光雄さんはポートレートでのGR IIIの使用感について。

塩澤一洋さんはご自身のブログでおなじみの自撮りをネタに。近接撮影に強くなった点もshiology向きですね。

安達ロベルトさんは音楽でGRを表現。当日のDJを務めたのも安達さんです。

内田ユキオさんはGR IIIのサイズ感を教えてくれました。カセットテープやトランプの幅に近いとか。

阿部秀之さんはGR IIIを機に、離れていたGRの道にまた戻るとか。マニアックなユーザーが目立つGRのコミュニティを「常連だけのBarみたいにしないで」と、会場のGRistたちに訴えていました。読者のみなさんも気をつけてください。

懐かしのGRバッグ GB-1は阿部さんが監修したという逸話も。

合間にはリコー社員3名によるプレゼンテーションも行われましたが、これも関係者というより完全に撮影者の目線。演目は「僕がGR持って歩く理由 街撮りは忍耐だ」（GR Blogライターの荒井孝さん）、「GRで虫マクロ。」（GR Blogライターの嶺脇隆邦さん）、「GR Design Talk」（知的財産本部総合デザインセンターグロースビジネスデザイン室 稲葉利弥さん）。濃い話の数々に、とにかく「GRが好きなんだなあ」という感想しかありません。

ちなみに「GR IIIのお披露目はない」と事前に告知されていた本イベントでしたが、来てみたらしっかり透明ケースの中にありました。ただし手に取ることは無理。

ライブハウスを貸し切ってのファンイベントでしたが、会社帰りの方が連れだって来ていたり、GR好きが数人集まって参加していたりと、個人よりはグループでの来場が多いイメージ。イベントが終わったあと、夜の渋谷でGRについて語り合ったのではないでしょうか。また、フィルムカメラ時代から続くシリーズの割には若い方が目立ちます。女性は思ったより少なかったかな。GRというカメラが持つパワーと、ユーザーから寄せられた信頼をひしひしと感じたGR LIVE! 東京＠渋谷でした。

関西にもGR LIVE!が進出

というわけで無事GR LIVEが終わった……と思ったら、今度は関西のGRファン歓喜の「GR LIVE! in OSAKA」が開催決定！　新たな話題も飛び出しそうです。

なんと東京＠渋谷になかった、「新型GRタッチ&トライ」の時間も設けられています。タッチ&トライはCP+2019の会場（2月28日〜3月3日）でも実施されますが、横浜に行けないGRistの方はぜひチェックを。ファントークの申し込みも受付中です。

GR LIVE! in OSAKA 概要