イベントレポート

【CP+】日本カメラ博物館、密かな"インスタ映え"スポットに

「フランスカメラとレトロかわいいカメラ」展

日本カメラ博物館は、企画展「フランスカメラとレトロかわいいカメラ」を展開。フランスカメラは、CP+2018が「パリ特集」であることを受けたテーマとなっている。

フランスといえば写真の始まりのひとつと言われている場所であり、原点のひとつ「ジルー ダゲレオタイプ」のレプリカが並ぶ。また、映画もフランス発祥と言われており、関連するムービーカメラも並ぶ。

世界最初の市販カメラ「ジルー ダゲレオタイプ」(レプリカ)。1839年のフランスで製造された。165×215mmの銀板写真を撮影する。オリジナルは半蔵門の日本カメラ博物館に常設。
20世紀のカメラ。フランスのライカ型カメラとして知られる「フォカ」、後にニコノスとなる全天候型カメラ「カリプソ」などが有名どころ。
左は世界最初の映画機材というフランス製の「シネマトグラフ」。35mmフィルムを使用する。
16mmカメラ「シンモール No.49 セリエC」。展示品はNHKが使用していたもの。

また、フランスに関係する写真集もある。カメラと写真の両面からフランスおよびパリに思いを馳せる展示だ。

アンリ・カルティエ・ブレッソン「決定的瞬間」の初版。
マン・レイ本人のサインが入った写真集も並んでいる。

「レトロかわいいカメラ」は、通路に面した展示ケースに色も形もさまざまなカメラが並ぶ。さながらひな祭りのひな壇のようであり、会場内で最も季節感のある展示と言えるかもしれない。老若男女が足を止め、撮影していく。

カメラのひな壇。よく見ると大変マニアックにも楽しめる。
あくまで見た目のかわいさがポイント。ヤルーフレックスの希少価値に気を取られてはいけない。
普段は半蔵門でしか買えない図録やグッズの販売もある。ジグソーパズル、一筆箋、マスキングテープは新製品。「お土産に困ったら是非」とのこと。

本誌:鈴木誠