デジタルカメラマガジン

「雲海」「朝霧」など幻想風景の撮り方を時間別で解説

9月20日(金)発売の『デジタルカメラマガジン 2024年10月号』の一部を紹介する。今回の特集1は時間帯別に攻略する風景が一変して現れる別世界「幻想風景」だ。

<特集1>風景が一変して現れる別世界

雲海や朝霧に包まれた幻想的な世界――。朝晩の気温差が大きく、いつもの風景を一変させる気象現象が発生しやすいこれからの季節は、まるで別世界へと誘うかのような写真を狙うには絶好のタイミングだ。多くの写真家を引き付けてやまない幻想風景の撮り方を朝・昼・夕・夜の時間帯別に紹介しよう。

朝 ―日の出時の斜光や低い気温を活用する―

太陽が地上から顔を出してまだ低い位置にある時間帯は、地上の気温が低く、霧や水分をまとったドラマチックな風景が生まれる。長く差し込む光線をうまくコントロールして劇的な瞬間を鮮やかに切り取りたい。

昼 ―天候や時間帯で変わる光のニュアンスを添える―

日中の時間帯は光の状態が多種多様。刻々と変わる光の向きや強さを観察して作画に生かしたい。自然現象が作り出す美しさを十分に引き出せる光の表情を意識しよう。

夕 ―ドラマチックな光が生む風景のゴールデンタイム―

朝と並び風景撮影のゴールデンタイムとも呼ばれる夕方の時間帯はドラマチックな光により、印象的な写真が生まれやすい。ここでは日没前後の色鮮やかな空、低い光線による陰影など、夕方ならではの美しい現象を紹介していく。

夜 ―暗闇に輝く月の明かりや人工光―

太陽が地平線に沈んでからの時間は、月や星、町明かりが光源となってドラマチックな風景を描く。シャッターチャンスを見極めた上で、明るさをコントロールして美しい幻想景を撮影しよう。

登場写真家(敬称略)

大竹亮太、荻原修司、Kai Toko、柄木孝志、喜多規子、佐々木和一朗、芝崎裕司、鈴木芳澄、高橋良典、館野二朗、田村梨貴、坪井智洋、西川貴之、萩原れい子、藤原嘉騎、三吉勇基、八木千賀子

話題の新レンズを解説

キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM

沈胴式を採用した全域F2.8の小型ズーム。非Lレンズながら、RF24-105mm F4 L IS USMと同等以上の描写力を有し機動力にも優れる。RFシリーズには数多く標準ズームが存在するが、その中で本レンズにはどのような魅力があるのか、スナップシーンから福井麻衣子氏が探っていく。

ソニー FE 85mm F1.4 GM II

85mmはポートレートの定番焦点距離。ソニーは8年ぶりに85mmをリニューアルした。旧85mmで不満に上がっていた、ボディサイズ、AF速度、周辺画質を改善した。特に解像感は大きく向上している。今回はお昼寝系2人組ガールズ音楽ユニット「Suupeas」のGt&DJ はるぽんを魚住誠一氏が撮影した。