たんぽぽ川村エミコさんの写真上達記「カメラって楽しいね！」出ました

デジカメ Watch編集部のお隣「デジタルカメラマガジン」編集部から、カメラ解説書の新刊「カメラワザとセンスワザでみるみる上達 写真家 中井精也とたんぽぽ 川村エミコのカメラって楽しいね!」が出版されました。7月27日発売、税別1,800円です。

失恋をきっかけに新しい趣味を探していて「カメラ」にたどり着いた、お笑い芸人たんぽぽの川村エミコさん。テレビ番組で共演した写真家の中井精也さんにアドバイスを求め、お気に入りのカメラを買ったところから企画が始まりました。

中井精也さん、川村エミコさん（取材写真撮影：高桑正義）

解説されている撮影シーンは、風景、カフェ、鉄道、水族館、イルミネーション、スナップの6つ。川村さんが撮りたいシーンから選ばれ、中井さんといえば外せない鉄道写真も入っています。大人気鉄道写真家の中井精也さんが、カフェでクレープ、水族館でクラゲを撮っているというのも楽しいところです。

鉄道写真は川村さんにとって全くの未経験ジャンル。定番の編成写真から挑戦しつつ、中井さんらしい"ゆる鉄"の世界には特に魅了されたそうで、現場では時間を忘れるほど撮影に没頭していたそうです。

ロケ以外でもカメラに夢中な様子の川村さんは、F値（絞り）について学んだ次のロケではもう絞りの設定を使いこなすなど、その熱心さには中井さんも担当編集者も驚き。ロケは1年間におよび、結果として春夏秋冬の全ての季節を網羅した本になりました。

目次

・はじめに：エミコちゃんがカメラをはじめた理由
・撮影前の準備
・LESSON1 風景
・LESSON2 カフェ
・LESSON3 鉄道
・LESSON4 水族館
・LESSON5 イルミネーション
・LESSON6 スナップ
・基礎講座
・愛の♡添・削・教・室
・あとがき
・コラム：エミコのかんたんCooking / 楽しい写真館 I、II / 川村エミコ 愛のしたためカルタ

中井精也：1967年東京都生まれ。2015年『中井精也写真集1日1鉄! 』により第46回講談社出版文化賞写真賞受賞。著書に『世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書』(インプレス)など。NHK BSプレミアム「中井精也の鉄たび! 」などテレビでも活躍。5月にはジョイフル三ノ輪商店街にゆる鉄画廊をオープン

川村エミコ：1979年神奈川県生まれ。お笑いタレントたんぽぽ。日本テレビ「世界の果てまでイッテQ! 」東海テレビ「スイッチ! 」、とちぎテレビ「満喫! とちぎ日和」などに出演中。夜景観賞士3級、温泉ソムリエなど資格多数。こけし収集など多趣味としても知られ、オリンパス PEN-Fを購入してカメラを本格的にスタート

中井精也さんのレッスンは「カメラワザ+センスワザ＝よい写真」

そんな川村エミコさんのやる気で走り出した本書の企画。川村さんと同じく「これからカメラをやってみたい」という方々に向ける内容ですが、これまでの中井さんの経験から"よい写真"の指針には「カメラワザ」と「センスワザ」の両立が大事とされました。

各ページの構成は、まず川村さんが撮りたいシーンで思うように1枚撮影し、「こういう写真にしたかった」というイメージを踏まえて、中井さんがカメラの設定や機材の使い方（カメラワザ）と、アングルや絵作りの注目ポイント（センスワザ）をアドバイス。それを踏まえて撮影した完成形が載っています。

カメラの操作技術と撮りたいイメージを持つことの両立は、当たり前なようで意外と難しいです。カメラの知識や操作には強くても、人物を前にするとただシャッターを切るだけになってしまったり、素敵な景色を前にしても"当たり障りない症候群"と言われるような個性の物足りない写真になってしまうことについては、心当たりがある方も少なくないはず。そんな時には是非、センスワザを中心に読みましょう。

川村さんは日頃からお笑いのネタを書いたり、絵や写真の鑑賞を通じてイメージ作りがとても明確なようで、各シーンごとの「こう撮りたい」という着眼点はベテランにとっても発見があると思います。

カフェでは魚眼レンズを使った撮影にも挑戦。

川村エミコさんの才能溢れるお楽しみコラム

本書の随所に、川村さんが描いたイラスト、料理レシピ、自作のカルタなど、写真からアイデアが広がっていったようなお楽しみコーナーが散りばめられています。レッスンの合間にどうぞ。とにかく、楽しい本です。

お楽しみコーナーより「楽しい写真館」。

担当編集者いわく、毎回「遠足みたいだった」という和気あいあいのロケ風景。

カメラの基礎知識も、カメラ専門誌編集部のノウハウでしっかり解説。お気に入りのカメラ1台+これ1冊で本格入門できます。