デジタルカメラマガジン
“センス&知識ゼロ”大歓迎!「写真のことが全部わかる本」出ました
理論派・中原一雄さんが優しく語りかける上達書
2018年3月27日 14:51
弊社デジタルカメラマガジン編集部の新刊「写真のことが全部わかる本 センス&知識ゼロからの写真のはじめかた、教えます。」が3月16日に発売されました。
本書をオススメしたいのは、これから本格的に写真をはじめたい方や、「一眼レフカメラを買ったけどフルオートしか使ってない」といった具合にカメラを持てあまし気味の皆さま。“全部わかる本”という名前の通り、これから写真撮影に取り組むために一通り覚えておきたい知識を網羅しています。
著者は中原一雄さん(studio9主宰)。自身がカメラの原理などロジカルな知識を積み重ねてきた経験をもとに「“センスがない”で写真を諦めないでほしい」との思いを込め、“センス&知識ゼロからの写真”という副題が付けられました。
本の構成は「どういう順番で学んでいけば体系的になるか」を中原さんと編集担当者で入念に検討したそうです。“自分はまったくの初心者だ”という方は、最初からページの順番通りに読み進めましょう。学習ペースは自由ですが、例えば初級編を読み終えたら1度撮影に出かけてみるなど、実践も交えながらだと理解もより深まりやすいはずです。
中級編は具体的な知識やテクニックを扱うので、じっくり読み進めつつ「今日はホワイトバランスについて試してみよう」などとテーマを決めて、何度か実際の撮影にトライしてみるとよいでしょう。もっと知りたい、ちゃんと理解したいという気持ちになったときは、改めて読み返せばきっとヒントがあるはずです。
例えば「絞り」に関しては、まず“レンズの絞りとは何か”を理解した後で、絞りを開けて得られる「玉ボケ」と、絞り込んで表現する「光条」の表現を紹介しています。こうした構成にも、体系的な知識を大事にする本書のポリシーが垣間見えます。
各項目は「STUDY」と「PRACTICE」で構成されていて、写真のワークショップにおける「座学→撮影実習」のような流れになっています。
最後の上級編は“必修”というより、読者の皆さんが好みに応じて自由にチャレンジできるパートです。例えばマクロレンズや三脚は定番のアイテムですが、実際のところは「それを必要とする撮影をしたくなったら買えばいい」わけで、各ページを見て興味を持ったらトライしてみましょう。HDRや多重露光といった、最近流行りのテクニックも紹介されています。
カメラや写真の趣味は、時として断片的な知識に振り回され、受け売りの情報に溺れてしまいがちです。本書を通じてロジカルに理解し、体系的な知識として身につけることで、当初の目的である「自分の視点」を見失うことなく表現できるようになるはずです。
それにより撮影の幅が広がるだけでなく、デジタルカメラマガジンをはじめとするカメラ雑誌の特集記事なども理解しながら読めるようになり、今後も長く楽しい写真生活を過ごせることでしょう。
今後私が友人知人に「写真をはじめたい」と相談されたら、自分の知識や経験談をアレコレ語ってしまう前に本書を1冊贈って、自分のペースで楽しむ姿を見守りたいと思います。
開催決定!出版記念ワークショップ@神保町
著者の中原一雄さんを講師に迎え、初心者が意識しておきたい撮影時の着眼点やカメラ設定、レンズワークなどについてのワークショップを開催します。当日は書籍「写真のことが全部わかる本」、実践撮影用のレンズ交換式デジタルカメラ、メモリーカード(講評時に一時提出)をお持ちください。参加は無料です。
・開催日時:4月14日(土)13時〜17時
・開催場所:インプレスセミナールーム(東京・神保町)
・定員:30名(応募者多数の場合は抽選)
・申し込み:https://ganref.jp/common/dcm/201803/(4月4日12時締切)