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富士フイルム、セレクトが自動で行なえるフォトブックサービス「Year Album」

東尾理子さんが発表会に登場

 富士フイルムは、フォトブックの新サービス「Year Album」(イヤーアルバム)を21日に開始した。

富士フイルム イメージング事業部長の山元正人氏(左)とプロゴルファーでタレントの東尾理子さん(右)。

 ユーザーが1年間に撮影した写真をフォトブックにするサービス。写真のセレクトとレイアウトを自動で行なうのが特徴。最短5分でレイアウト見本が完成するという。

 作成は写真店またはユーザーのパソコンで行なう。店頭の場合はYear Albumのシステムをインストールした店頭端末機にメモリーカード、CD-ROM、USBメモリー、スマートフォンなどを挿入して作成する。全国4,000の写真店で開始し、順次拡大する。パソコンの場合は、ソフトをダウンロードして作成する。

Year Albumのサンプル
表紙は3タイプ。カラーは6色から選べる。
対応する店頭端末機でも注文できる。

 サイズはA5のみ。ページ数は16~48ページ。収録画像枚数は最大84~276枚。価格は2,980~5,860円。宅配の他、店頭受け取りも可能。納期は7~10日(店舗によっても異なる)。

 同社の調査によれば、日常やイベントの写真をアルバムにまとめたいとする意向は8割以上だった。一方、実際にアルバムを作成しているのは3割にとどまるという。その理由として、大量の画像をセレクトしたり編集する手間などの声があったとのこと。

 今回富士フイルムでは、独自の画像解析技術を活用したソフト「イメージオーガナイザー」を採用。写真の日付、人物の顔、ピント、明るさ、画像の類似度などを解析して画像を自動選択し、レイアウトも自動で行なう。写真の入れ替え、拡大縮小、位置調整などの編集も可能。季節に応じたスタンプも挿入できる。

セレクトとレイアウトを自動で行なうことで、ユーザーの時間と手間が省ける。
写真を整理しておきたいという意向は高いという。
画像解析により各写真を点数化する。類似画像ばかりが並ばないような処理も施す。
点数を基に自動でレイアウトする。
不採用画像の一部は下に並び、採用画像と入れ替えることもできる。
銀写真プリントのため長期保存にも向くという。
様々なシーンでの利用を提案する。

 Year Albumという名称の通り1年区切りでアルバムを作ることを提案しているが、実際には1冊にまとめる写真の期間は任意に設定できる。毎月や半年ごとといったアルバム作成も可能となっている。

 Year Albumは、同社が「フォトルネッサンス」と呼ぶ新事業戦略の第1弾となる。フォトルネッサンスでは、独自技術などを活用した付加価値の高い製品やサービスの提供を目指す。なお、フォトルネッサンスの第2弾を6月に開催されるイベント「PHOTONEXT」で発表するとしている。

 富士フイルム イメージング事業部長の山元正人氏は今回の新サービスについて、「東日本大震災で被災した写真を救済するなかで、10年くらいまえからのプリントが少ないことに気がついた。プリントの機会が少なくなったことの現れ。もっと簡単にプリントを楽しめるサービスを提供したい」と話した。

2冊注文するともう1冊が0円になるキャンペーンを5月末まで実施する。
宣伝などのロードマップ。
日本のフォトブック市場は欧米に比べて小さく、今後成長の余地があるとする。

 21日に都内で開催された発表会には、プロゴルファーでタレントの東尾理子さんが応援に駆けつけた。

「時間の無いお母様には、Year Albumで楽しいアルバムを作って欲しい」と東尾さん。
作ったアルバムをステージで初めて手渡された東尾さんは笑顔で見入っていた。

 東尾さんは夫の俳優 石田純一さんとの間に息子の理汰郎君(4カ月)をもうけたばかり。今までで一番良かった写真はと聞かれると、「きのう理汰郎が自分の脚を手で持てるようになって、それを見た主人が横で並んで真似をしている光景を撮りました。かわいくて一番良い写真になりました」と答えた。

 一足先にYear Albumの作成を体験した東尾さんは、「びっくりしました。簡単で凄いんです。表情の良い写真を選んでくれるのがうれしい」と感想を語った。これまで撮った写真はまとめたいと思いつつも、メモリーカードに残ったままになっていたという。「写真の入れ替えも簡単。無精な私でも楽しい作業だけやらせてもらえるのがいいですね」。「何冊も作れるので、じいじとばあばにも見せたい。これから毎年作りたいです」と話していた。

東尾さんはシンプルな表紙を選んだ
アルバムには理汰郎君や石田さんとのショットも。
東尾さんが子どもの頃の写真も披露。アルバムではなくプリントのままだったという。「自分の子どもの写真はきちんとした形で残したいですね」(東尾さん)。
終始和やかに進行した

(本誌:武石修)