キヤノン、18.7×14mmセンサー採用のレンズ一体型機「PowerShot G1 X」


 Canon EuropeのWebサイトで9日(現地時間)、18.7×14mmのCMOSセンサーを採用した「PowerShot G1 X」が発表された。発売時期、価格についての記載はない。

 米国ラスベガスで現地時間10日より開幕する2012 International CESにおいて、本機の展示を行なう。米国での価格は799ドルを予定している。

 ズームレンズ一体型のデジタルカメラで、従来のPowerShot G系と同様のボディデザインを採用。ただし撮像素子が18.7×14mmのCMOSセンサーとなっている。センサーサイズはマイクロフォーサーズの17.3×13mmに近い。アスペクト比は4:3。画素数は1,430万。ちなみに、EOS Kiss X5のセンサーサイズは約22.3×14.9mm。

 感度はISO100-12800。画像処理エンジンにDIGIC 5を採用。近年のPowerShotやIXYシリーズと同様、高感度性能を高めたというHS Systemを標榜する。RAW記録も可能。

 レンズは焦点距離28-112mm相当(35mm判換算)、F2.8-5.8の光学4倍ズーム。レンズ構成は10群11枚で、光学系には両面非球面のUltra high refractive index Aspherical(UA)レンズなどが含まれている。絞り羽根は6枚。

 手ブレ補正機構はレンズシフト式のIS(Image Stabilizer)で、補正効果は4段分。PowerShot上級機が搭載しているハイブリッドISも採用する。また新たに、Intelligent ISを装備した。焦点距離、フォーカス距離、カメラの動きを分析し、最も適したISモードを適用するもの。現在、Normal IS、Macro IS、Panning IS、Powered IS (動画のみ)、Dynamic IS、Dynamic and Macro IS、Tripod Modeの名称が公開されている。

 液晶モニターは3型92万ドットバリアングル式のPureColor II VA LCD。ズームに連動する光学ファインダーも備えている。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。

 動画はフルHD(1080p)24fpsでの記録に対応。HDMI端子も装備している。

 露出モードとして、プログラムAE、シャッター速度優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出を指定可能。HDR、NDフィルターといった機能も利用できる。

 ホットシューも搭載。220EX、270EX、320EX、580EX IIなどのスピードライトEXシリーズに対応する。また、オプションのマクロリングアダプターMLA-DC1を使用すれば、マクロツインライトMT-24EXやマクロリングライトMR14-EXを装着できる。

 バッテリーはPowerShot SX40 HSと同じNB-10L。撮影可能枚数は250枚。

 オプションで、58mm径のフィルターアダプターFA-DC58Cを用意、また、耐水深40mのウォータープルーフケースWP-DC44も発売するという。

 外形寸法は116.7×80.5×64.7mm。質量は約534g(バッテリー、メモリーカード含む)。なお、1/1.7型の撮像素子を搭載するPowerShot G12は、それぞれ112.1×76.2×48.3mm、約401g。

2012 International CESの前日にラスベガスで行なわれたイベント「Digital Experience」に出品されていたPowerShot G1 X

【2012年1月10日】米国での価格とDigital Experienceで撮影した写真を追加しました。



(本誌:折本幸治)

2012/1/10 04:39