ロモグラフィー、35mmフィルムの手回しムービーカメラ「LomoKino」


 ロモジャパンは3日、35mmフィルムでムービーを手回し撮影するカメラ「LomoKino」を直営店の「Lomography Gallery Store Tokyo」などで発売した。価格はカメラ本体のみが7,900円、撮影フィルム用ビューアー「LomoKinoScope」付きセットが9,800円。

LomoKino

 35mmフィルムをセットし、本体横のハンドルを回すことで撮影と巻き上げを連続して行なうカメラ。フレームレートはハンドルを回す速度によるが、約3-5コマ/秒としている。撮像フォーマットは24×8.5mm。36枚撮りフィルムで144枚撮影できる。もちろん、音声は記録できない。

 LomoKinoが搭載するレンズは焦点距離25mm。絞りはF5.6〜F11の範囲で選択可能。撮影範囲は1m〜無限遠。0.6mまで接写可能なクローズアップボタンを備える。本体上面に画面のアスペクト比に合わせた折りたたみ式のビューファインダーを搭載。

レンズ横のボタンを押すと0.6mまで接写可能になる。下のダイヤルで絞りを無段階調節する本体上面に折りたたみ式ビューファインダーとホットシューを装備

 シンクロ接点付きのホットシューを備え、汎用クリップオンストロボを発光可能。同社フィルムカメラLa Sardina向けのストロボ「Fritz the Blitz」(6,900円)もブラケット付きアダプター(1,080円)を用いて装着できる。

外部ストロボFritz the Blitzをアダプター経由で装着したところ。ブラケットは前後に傾くため、簡易なバウンス発光も行なえるという外部ストロボを装着したLomoKinoの背面

 撮影後は同社の現像サービス「LomoLab」で現像・スキャンやMP4動画ファイルへの変換を行なえる。料金はカラーネガフィルム1本で1,470円から。動画ファイルの再生速度は約5コマ/秒で、動画全体の長さは30秒弱になるという。

 現像後のフィルムをLomoKinoScopeで鑑賞することも可能。LomoKinoScopeは光に透かしてファインダーを覗き込むように使用し、再生速度は撮影時と同様に手動となる。

サンプル画像(ロモジャパン提供)
LomoKinoScope背面の窓から取り入れた光で鑑賞する
直営店のLomography Gallery Store Tokyo(東京都渋谷区)では、「ミステリープロダクト」とされていた同カメラの世界同時発表に合わせてパーティーを実施した店内にはパターン柄が特徴的なLaSardinaの最新モデルなど、ロモグラフィーの各カメラが揃っている
ロモグラフィーのフィルムやアルバムなども用意。撮影感度によって色味が変わるというネガフィルム「レッドスケール」は、一眼レフカメラユーザーも指名買いに来る人気フィルムという同店でカメラ以外の人気商品というバッグ。写真のモデルはロシア文字の「ロモ」をあしらっている。大きな荷物を持ち歩く専門学校生などが買っていくそうだ。店内にはバッグ以外のアパレルグッズも並んでいた


(本誌:鈴木誠)

2011/11/4 00:00