KIRK、クイックシューで固定できるストラップなどがリニューアル


 アトリエJinは、米KIRK(カーク)Enterprisesのカメラアクセサリー4製品を3月中旬に発売する。

 すべて従来製品をリニューアルしたもので、機能向上などを図った。いずれもカメラを装着するには、カメラ側にKIRK製ブラケット/プレートを含むアルカスタイルのシュープレートが必要。

Newセキュリティーストラップ(SS-1)

 アルカスタイルのクランプで機材を保持できるストラップ。価格は9,660円。

Newセキュリティーストラップ(SS-1)使用例

 クランプの左右がストラップに繋がっており、機材が回転することなく保持できるとする。ストラップの長さは140cmで、斜めがけも可能という。ショルダーパッドはクッション入りで、滑り止め加工を施した。

 機材の固定をクイックシューで行なうため、クランプを備えた三脚での撮影と手持ち撮影を交互に行なう、といった撮影にも適するとしている。

新たに裏側にシューと三脚ねじ穴を設けたそのまま一脚などに装着できる

 リニューアルに伴って、クランプの裏側にアルカスタイルのシューと三脚ねじ穴を設けた。これによって、クランプ付の一脚などにストラップから機材を外すことなくそのまま装着できるようになった。

 素材はクランプ部がアルミで、ストラップ部がナイロン。重量は約165g。クランプの爪幅は約41mm。

Newロングレールプレート(LRP-1)

 マクロ撮影のためのロングレールプレート。価格は1万5,750円。

Newロングレールプレート(LRP-1)使用例

 長さ177mmのレールの上をクイックシューのベース(クランプ)が移動できる製品。レールおよびクランプはアルカスタイルの固定に対応する。

 今回新たに、レールの上側からもアルカスタイルのクイックシューで固定できるようになった。これにより、例として三脚のセンターポールを逆にしてのローアングル撮影で、カメラの上下が逆にならないといった使い方が可能になった。

レールは、上下のどちらからでもクランプで固定できるようになった

 そのほか、中望遠レンズを装着したボディを固定する場合にバランスを取ることもできる。また、クランプは六角レンチでネジを緩めることでレールに対して90度単位で回転できるため、雲台から横方向にボディをオフセットすることも可能。

 クランプおよびレールには位置決めの目安になる目盛を彫り込んだ。レールの両端にはクランプの脱落を防ぐための「セーフティースクリュー」を装着することもできる。クランプの爪幅は約47mmで、水準器も備える。

 本体はアルミの削り出し。内部のメカニズムはステンレス製。重量は約250g。

Newクイックリリース・アクショングリップ(AG-1N)

 デジタル一眼レフカメラでの動画撮影などに向くというグリップ。価格は2万160円。

Newクイックリリース・アクショングリップ(AG-1N)

 本体には、アルカスタイルのクランプ(爪幅約98mm)を備える。また、クランプの裏側にもアルカスタイル対応シューを備えており、そのままクイックシューに装着できる。なお、三脚穴もあるため一般的な雲台にも装着可能。

 グリップ上部にはロックリング付のカメラネジが付いており、LEDライトやマイクなどの装着が可能となっている。グリップは下向きに付けることもできる。

使用例
グリップは下側にすることもできる

 今回のリニューアルで、右手側にもグリップを装着可能になった。別売の「Newアクショングリップ・ハンドルキット」(AG-HK。5,460円、本体と同時発売)が対応する。本体にネジ止めして使用する。

Newアクショングリップ・ハンドルキット(AG-HK)を装着しての使用例自由雲台に装着すれば、簡易なパンハンドルにもなるという

 本体はアルミ製。クランプ部に水準器を備える。重量は466g。




(本誌:武石修)

2011/3/9 15:40