2010年デジカメ国内出荷は台数8.5%増・金額4.6%減

〜CIPA生産出荷統計より

 一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は5日、2010年12月のデジタルカメラ、交換レンズ、フォトプリンターの生産出荷統計を発表した。併せて2010年1〜12月累計での実績も公表している。


デジタルスチルカメラ生産出荷実績(2010年1〜12月)

 2010年1〜12月累計での国内出荷は、台数ベースで1,057万2,942台(108.5%)となった。CIPAは2010年見通しを前年比96.9%の前年割れとしていたが、予測に反して増加。ただし金額ベースでの国内出荷の2010年累計は、前年比95.4%の1,981億3,615万2,000円となり、減少傾向を引きずっている。

 2010年におけるデジタルカメラ全体の総出荷を地域別でみると、最も増加したのは、台数ベースではその他地域向け(130.1%)、金額ベースではアジア向け(117.4%)。最も前年比が低いのは、台数ベースが日本向け(108.5%)、金額ベースが欧州向け(91.9%)となっている。

 ※数量=台、金額=千円。かっこ内は前年比。

区分生産総出荷
日本向け日本向け以外
レンズ一体型108,793,083台
(116.6%)
9,071,554台
(104.5%)
99,504,744台
(114.0%)
977,401,007千円
(97.9%)
133,744,241千円
(87.4%)
1,006,118,725千円
(99.7%)
レンズ交換式一眼レフタイプ12,973,860台
(132.8%)
1,501,388台
(140.2%)
11,385,548台
(128.8%)
395,040,379千円
(113.1%)
64,391,911千円
(117.9%)
438,998,224千円
(108.6%)
121,766,943台
(118.2%)
10,572,942台
(108.5%)
110,890,292台
(115.4%)
1,372,441,386千円
(101.8%)
198,136,152千円
(95.4%)
1,445,116,949千円
(102.3%)

 なお、12月の国内出荷台数は4カ月連続のプラスで推移。金額ベースでは3カ月連続での前年割れから微増に転じた。レンズ交換式一眼レフタイプの構成比率は、台数ベース15.8%、金額ベース36.3%。


カメラ用交換レンズ生産出荷実績表(2010年1〜12月)

 35mm用レンズ、デジタル専用レンズあわせての国内出荷は、個数ベースで263万3,870個(144.5%)、金額ベースで514億6,072万7,000円(132.2%)。ともに好調を維持している。

 総出荷の地域別では、全地域で個数、金額とも増加した。特にアジア向けは個数156.9%、金額152.2%と大きく伸びている。

 ※数量=台、金額=千円。かっこ内は前年比。

区分生産総出荷
日本向け日本向け以外
35mm用レンズ5,131,187個
(132.0%)
322,999個
(108.6%)
4,782,294個
(130.0%)
116,412,551千円
(133.8%)
14,902,344千円
(119.5%)
163,038,959千円
(138.3%)
デジタル専用レンズ16,672,634個
(138.5%)
2,310,871個
(151.5%)
14,278,706個
(134.8%)
143,141,705千円
(117.2%)
36,558,383千円
(138.1%)
174,898,668千円
(118.8%)
21,803,821個
(137.0%)
2,633,870個
(144.5%)
19,061,000個
(133.6%)
259,554,256千円
(124.1%)
51,460,727千円
(132.2%)
337,937,627千円
(127.5%)

民生用A4未満フォトプリンター出荷実績(2010年1〜12月)

 2010年の総出荷は102万5,297台(105.6%)、106億4,791万円(125.9%)。国内出荷は台数ベースで31万3,985台(90.1%)、金額ベースで57億3,833万5,000円(159.9%)となった。




(本誌:折本幸治)

2011/2/1 16:11