リコー、GXR用機能拡張ファームウェア第2弾を予告通り公開


 リコーは1日、GXRボディおよび各カメラユニット向けの最新ファームウェアを公開した。リコーが10月29日に公開を予告していた機能拡張ファームウェア第2弾で、公開は予告通り。無償でダウンロードできる。

 バージョン番号はV.1.29。

GXR(カメラユニットGR LENS A12 50mm F2.5 MACROを装着)

 対象となるカメラユニットは、GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO、RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC、RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC。

 1つのアップデートファイルで、ボディおよびすべてのカメラユニットのファームウェアを更新できる。

 更新内容は、10月29日に予告した内容とほぼ同じ。ただし、長秒時撮影における輝点の発生に対し、補正処理を改善したとの修正項目が盛り込まれている。

 V1.29での機能追加・修正の概要は次の通り。

●機能拡張
  • ADJ.レバー設定に「アスペクト比」機能が登録可能になった。
  • 「Fn1 ボタン設定」または「Fn2 ボタン設定」に、「撮影時画面拡大」および「アスペクト比」の機能を登録可能になった。
  • 「キーカスタム設定初期化」機能を追加。
  • 「マイセッティング削除」機能を追加。
  • 「MY1」、「MY2」、「MY3」と[マイセッティングBOX]に登録した項目を初期設定にする機能を追加。
  • 「撮影時画面拡大」機能を追加。
  • 「ノイズリダクション」設定に「AUTO」を追加。
  • 「スポットAFエリア設定」機能を追加。AFエリアを「ノーマル」または「ピンポイント」から選択できる(A12 50mmのみ)。
●機能変更項目
  • DIRECT画面での設定変更をシャッター半押しで確定することが可能になった。
  • Exif 2.3に対応(従来はV2.21)。
  • マクロAF距離制限機能の距離制限範囲を「10-30cm」を「12-30cm」に、「7-10cm」を「7-14cm」に変更した(A12 50mmのみ)。
  • AFを高速化。それに伴い「AFモード(QK-AF/FR-AFの選択)」機能を削除(A12 50mmのみ)。
●修正項目
  • 長秒時(1〜8秒)撮影で画像に明るく光る点が発生した場合の補正処理を改善した。

 上記のうち撮影時画面拡大は、拡大表示倍率を2倍、4倍、8倍から選択可能となり、またターゲット移動時とマニュアルフォーカス時は、方向キーで拡大表示位置を移動できるようになる。撮影画面拡大は、ライブビュー中にMENU/OKボタンを長押しすることで始まる。




(本誌:折本幸治)

2010/11/1 18:36