キヤノン、「EOS-1D Mark IV」「EOS Kiss X4」の最新ファームウェア

〜動画記録時にフォーカシングで絞りが動く現象を修正

 キヤノンは7日、デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D Mark IV」、「EOS Kiss X4」の最新ファームウェアを公開した。バージョン番号はいずれもVer.1.0.8。

EOS-1D Mark IVEOS Kiss X4

 共通の更新内容は、「マニュアル露出モード」の動画撮影でマクロレンズなどの一部レンズを使用した場合、設定したレンズの絞りがフォーカシング時に動くことがある現象の修正。なお、ズーム操作時に開放F値が変化するレンズの絞りが変わるのは、焦点距離に応じた絞り制御を行なっているためで正常な動作となる。

 キヤノンでは5月25日、同様の更新をEOS 5D Mark IIのファームウェアVer.2.0.7でも行なっている。

 加えてEOS-1D Mark IVでは、表示言語にフランス語およびスペイン語を搭載する機種のみ、メニュー画面の誤記を修正した。

 EOS-1D Mark IVは、APS-Hサイズ相当の有効1,610万画素CMOSセンサーを搭載するプロ用デジタル一眼レフカメラ。秒間10コマの連写が可能なほか、常用ISO12800、拡張時ISO102400での撮影が可能。フルHD動画記録にも対応した。発売は2009年12月。実勢価格は53万6,500円前後。

 EOS Kiss X4は、APS-Cサイズ相当、有効1,800万画素のCMOSセンサーを搭載したエントリークラスのデジタル一眼レフカメラ。フルHD動画のマニュアル露出に対応したほか、約104万ドットの3型液晶モニターなどを搭載した。発売は2010年2月。ボディのみの実勢価格は7万800円前後。



(本誌:鈴木誠)

2010/7/7 12:44