ニコン、2012年度までの中期経営計画を策定


 ニコンは18日、2012年度(2013年3月期)を最終年度とする中期経営計画を策定した。

 2012年度は、売上高1兆1,000億円、営業利益1,200億円、純利益650億円を目指す。なお、株主還元は総還元性向25%以上を目標とする。

 事業分野別では、半導体露光装置などを含む精機カンパニーが売上高2,800億円、営業利益280億円、営業利益率10%。カメラなどを含む映像カンパニーが売上高7,200億円、営業利益880億円、営業利益率12.2%。バイオサイエンスなどを含むインストルメンツカンパニーは売上高800億円、営業利益40億円、営業利益率5%を見込む。

 将来の成長に向けた事業・技術開発への投資額を前回計画(2009年度〜2011年度)より増加し、競争力を強化。研究開発費は売上高比7%水準を維持する。

 設備投資は前回計画から100億円増の1,200億円、研究開発費は前回計画から300億円増額の2,000億円を投入する。新製品投入に関わる増産対応や、将来の差別化商品に必要な基盤技術の開発を行なう。

 映像カンパニーでは、デジタルカメラのリーディングカンパニーを目指す姿とし、映像分野の事業領域拡大もはかる。



(本誌:鈴木誠)

2010/6/21 13:01