【PMA】サイバーショット新モデルを展示したソニーブース

~国内未発売モデルも多数出品


会期:2010年2月21日~2月23日
会場:アナハイムコンベンションセンター

ソニーブース

 ソニーのブースでは、PMA前日のイベント「Sneak Peek 2010」にも出品していた国内未発表のコンパクトデジタルカメラ「サイバーショットDSC-H55」を展示していたほか、国内で2月18日に発表されたばかりの防水、防塵、耐衝撃、耐低温性能を備えたコンパクトデジタルカメラ「サイバーショットDSC-TX5」などが並んだ。

 また、21日に行われたプレスカンファレンス速報のとおり、開発を発表したレンズ交換式のAPS-Cミラーレス機のモックアップが公開され大勢の人で賑わっていた。

 今回参考出品したのは、「いつでも、どこでも一眼高画質を」をコンセプトに開発が行なわれているという新開発Exmor APS HD CMOSセンサー搭載モデル。フルハイビジョン動画(AVCHD)機能を搭載しているという。今回展示していたのはシルバー、ブルー、レッドの3色、パンケーキタイプのレンズのほか、詳細は不明だが2本のレンズが装着されていた。


レンズ交換式のAPS-Cミラーレス機のモックアップ交換レンズのモックアップ。大きさから望遠系もしくは高倍率ズームレンズだろうか

 このほかにも、デジタル一眼レフカメラのメインストリーム機および中級機と、Distagon T* 24mm F2 ZA SSM、超望遠 G レンズ 500mm F4といった2本のレンズが展示されていた。これらは、参考出品としながらも、メインストリーム機、中級機ともに新開発のExmor APS HD CMOSセンサーやフルハイビジョン動画(AVCHD)機能を搭載するという。また、Distagon T* 24mm F2 ZA SSMについては2010年内に発売を予定している。

左からメインストリーム機、中級機、Distagon T* 24mm F2 ZA SSM、超望遠のGレンズ 500mm F4

 なお、デジタル一眼レフカメラ2機種や交換レンズ、レンズ交換式のAPS-Cミラーレス機の詳細は既報記事を参照されたい。

 サイバーショットDSC-H55は、「サイバーショットDSC-HX5V」と類似したボディを採用している。大きな違いはDSC-HX5Vに搭載されているGPSやフルHD動画の録画機能などが搭載されず、センサーも「Exmor R CMOS」ではなく有効1,410万画素の1/2.3型CCDを採用した点。国内での販売は未定。価格は249.99ドル。

サイバーショットDSC-H55左側面
右側面背面
上部サイバーショットDSC-H55(下)とサイバーショットDSC-HX5V(上)の上部の比較。DSC-H55は、ステレオマイク、連写、ブラケットボタンなどが省略されているのがわかる

 また、その中でも特に目立っていたのは、国内で2月18日に発表し3月5日に発売する「サイバーショットDSC-TX5」だ。まず目に付くのは防水・防塵、耐衝撃性能、耐低温性能という4つのタフネス機能をアピールしているコーナー。

木屑の中に埋もれたサイバーショットDSC-TX5。防塵性能を視覚化したコーナーで
落下させても大丈夫! という実験コーナー
水深3mとはいかないが、水中でも気にせず撮影できるという防水性能のトライアルスペース
ウインタースポーツの撮影にもってこいの-10度までの耐低温設計。氷の上に収納されたカメラはひんやりしつつもしっかりと駆動する

 そのほかの国内未発表サイバーショットは以下の通り。

 サイバーショットDSC-W370は、35mm判換算で34~238mmの光学7倍ズーム対応モデル。ほかのラインナップとは異なりワイド側よりもテレ側に寄った製品となっている。撮像素子は1,410万画素の1/2.3型CCDを採用。液晶モニタは3型(23万ドット)を搭載する。価格は229.99ドル。

サイバーショットDSC-W370

 サイバーショットDSC-W330は、国内モデル「サイバーショットDSC-W320」と近しいモデルで、差はDSC-W320の液晶モニターが2.7型(23万ドット)なのに対してDSC-W330は、3型(23万ドット)へと変更されていること。また、カラーはブラック、シルバー、ブルー、レッドの4色が用意されている。価格は169.99ドル。

サイバーショットDSC-W330

 サイバーショットDSC-W310は、有効1,210万画素の1/2.3型CCDを搭載した、光学4倍(焦点距離は35mm判換算で28~112mm)ズームモデル。ピンク、ブラック、シルバーの3色が用意され、価格は149.99ドル。

サイバーショットDSC-W310

 サイバーショットDSC-S2100は、有効1,200万画素のCCDを採用した光学3倍ズームモデル。3.0型(約23万ドット)の液晶モニターを搭載している。価格は119.99ドルで、オレンジ、シルバー、ブラックの3色で展開している。電源には単3型電池を採用。

サイバーショットDSC-S2100

 国内発売済の製品も並んでいた。

 サイバーショットDSC-HX5Vは、フルHD動画(AVCHD)に対応したコンパクトデジタルカメラ。GPS、コンパス機能や顔、動き検出に対応したパノラマ撮影機能を搭載する。撮像素子は、有効1,020万画素の1/2.4型Exmor R CMOSセンサーを採用している。価格は349.99ドル。国内では3月5日に発売する。

サイバーショットDSC-HX5V

 サイバーショットDSC-TX7は、フルHD動画の撮影が可能なコンパクトデジタルカメラ。3.5型の92.1万画素タッチスクリーンを搭載し、35mm判換算で25~100mmの焦点距離をカバー。撮像素子は有効1,020万画素1/2.4型Exmor R CMOSセンサーを搭載する。

サイバーショットDSC-TX7サイバーショットDSC-TX7の分解モデル

 サイバーショットDSC-W350は、有効1,410万画素のCCDを搭載した広角26mmからの光学4倍ズームモデル。カラーバリエーションは、ブラック、シルバー、ピンク、ブルーの4色。国内ではさらにゴールドが追加された5色で展開している。

サイバーショットDSC-W350

 コンパクトデジタルカメラのほかにも、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラαシリーズと交換レンズが展示されている。

αコーナー

 日本国内で発表されていないモデルとしては、2009年秋に発売したα850を出品していた。α850は、αシリーズの最上位モデルα900の兄弟機で、35mmフルサイズに対応しているのが特徴。光学ファインダーの視野率が100%のα900とは異なり、α850は視野率が98%となっている。また、最高約5コマ/秒から3コマ/秒へと連写性能に違いがある。それ以外の部分では、ほぼα900と同じだという。価格は1999.99ドル。なお、日本国内での販売の予定はないという。

α850
背面上部
マウント部

 2010 International CESにも出品されていたが、PMA 2010でも「TransferJet」の対応機器が出品されていた。コーナーに出品されていたのは、TransferJet機能内蔵メモリースティックを装着したサイバーショットDSC-HX5Vと、TransferJetステーション。

TransferJetコーナー

TransferJet機能内蔵メモリースティックはその名のとおり、TransferJet機能を内蔵したメモリースティック。対応するカメラに装着することで、TransferJet機能を活用できる。

TransferJet機能内蔵メモリースティック

 TransferJetステーションはいわゆる受信装置で、USBマスストレージに対応する機器と接続して利用する。コーナーに設置されていたデジタルフォトフレームは、USBマスストレージのホスト機能を搭載しており、TransferJetステーションに伝送された写真データを表示させることが可能。なお、カメラから転送する際は。対応のカメラを再生モードで起動させ、TransferJetステーションの上に乗せるだけでOK。デジタルフォトフレーム以外、たとえばパソコンと接続した場合は、USBフラッシュメモリを装着した時のようなストレージのひとつとして認識されるという。

TransferJetステーション



(飯塚直)

2010/2/23 17:34