オリンパス、Fotopus感謝祭で「E-P2」を披露


 オリンパスは15日、同社が運営する写真投稿コミュニティ「Fotopus」(フォトパス)の会員に入場を限定したイベント「Fotopus感謝祭」を都内で開催。会場で発売前の「E-P2」を披露した。

会場となったオリンパスプラザ東京イベントのメインはE-P2のタッチ&トライだ
E-P2。会場では試用までの順番待ちも。ブラックカラーの出品が目立った
もうひとつの注目製品が外付けEVFのVF-2。チルト部分はしっかりした動作感で、熱心に覗き込むユーザーが見られた(本体、VF-2ともに製品版と異なる可能性がある)

 E-P2は、マイクロフォーサーズ規格に準拠したレンズ交換式デジタルカメラ。発売は12月上旬を予定。6月に発売済みのE-P1に対して一部の機能をブラッシュアップしたほか、要望が強かったという外付けEVFや、ブラックカラーの本体色に対応した。

 店頭予想価格は、「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」を同梱した「オリンパス・ペンE-P2レンズキット」が11万5,000円前後、「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」が付属する「オリンパス・ペンE-P2パンケーキキット」が12万5,000円前後、ボディのみが10万5,000円前後の見込み。

 会場となったオリンパスプラザ東京は、ショールーム、サービスステーション、ギャラリーなどからなる施設。当日はショールームでE-P2などオリンパス製品の展示を行ない、ギャラリーでは写真家による各種セミナーを実施。サービスステーションには、カメラ用品メーカーによるアクセサリー販売コーナーを設けていた。開場前は100名ほどの行列ができたという。

 ショールームでは手にとれる状態でE-P2を展示。外付けEVF「VF-2」の出品もあり、見え具合を試す来場者が多く見られた。

 なおE-P2は12日より、オリンパスプラザ東京およびオリンパスプラザ大阪のショールームで先行展示中。オリンパスプラザ東京の場合、15日以外ならFotopus会員以外でも実機を見ることができる。

新アートフィルターのひとつ「クロスプロセス」の作例レンズロードマップの掲示もあった

 カメラ用品メーカーコーナーには、Acru(アクリュ)、Aki-Asahi、トミーテック:ボーグ、ユーエヌ、近代インターナショナルなどが出品。

 女性ユーザーの多いAcruは、フルレザーカメラストラップ、ハンドストラップ×フルレザーといった既発売のアイテムを展示。また、先行予約販売として、新製品の「カメラジャケット」と「カメラロール」を出品していた。いずれも受注生産。

Acruの新製品。東京で実物を手にとれる貴重な場となったハンドストラップも多彩なラインナップを展示
E-P1が入るカメラバッグ内部

 カメラジャケットは、マイクロフォーサーズ機やコンパクトカメラをカバーするサイズ。ストラップをつけたままカメラを包むことが可能で、ストラップをつけたまま試用すると、バッグのような見た目になるというもの。内部には低反発クッション材を備えている。価格は8,400円。

カメラジャケット。折り畳んだ状態開いてストラップがついたままのカメラを包む

 カメラロールは、カメラやレンズを包んでバッグなどに収納するもの。柔らかな馬革を使用している。価格は9,450円。

カメラロール。カメラやレンズを包み、通常のバッグに収納する用途を想定

 カメラ修理材料・貼り替え革販売のAki-Asahiは、E-P1貼り革キットを出品。刃型を持ち込んでの実演販売を行ない、来場者を湧かしていた。E-P1用は1,800円。ほかにも、OM-1、ペンF、ペンD用などをラインナップする。

 また、E-P1レザースナップケースも人気を呼んでいた。価格は、手染めタイプが9,800円、そのほかのタイプが8,000円。

発売当初話題になったAki-AsahiのE-P1貼り革キット会場に刃型を持ち込み、その場で製作を行なう場面もあった
E-P1用レザースナップケース。左が手染めタイプ、右がそのほかのタイプ
E-P1用レザースナップケースの装着例

 ユーエヌは、6日に発売したばかりの「3極スイッチSTグリップ オリンパス用」を出品、E-P1との組み合わせをアピールした。特異な形状のグリップだが、E-P1はグリップのトリガーボタン(カメラ側のレリーズ端子と連動)で動画記録が行なえるとあって、動画記録での保持しやすさなどを訴求していた。

 そのほかユーエヌでは、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8に対応した37mm径の金属フードとラバーフードを出品。どちらも会場で人気を博していた。

STグリップを取付けたE-P1M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8に対応する37mm径フード

 FotoPusでは最近、E-P1を軸にした企画を多数用意している。そのためもあり、またE-P1の販売好調を受け、会員数が大きく伸びているという。今回のイベントにも多くの来場者があり、オリンパスユーザーの熱意とE-P2への注目の高さがうかがえた。



(本誌:折本幸治)

2009/11/16 00:00