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ソニーCinema Lineにアッパーミドル機「FX5」
RAW内部収録が可能に 5Kオープンゲートや32bitフロート記録も
2026年7月22日 23:42
ソニーは、Cinema Lineの新製品「FX5」を8月21日(金)に発売する。同じく35mmフルサイズセンサーを搭載する「FX6」と「FX3」(FX3Aを含む)の間に位置する機種となる。
希望小売価格は、専用ハンドル同梱版が90万900円、カメラ本体のみが81万2,900円。
主な対象ユーザーはプロの映像制作者。「FX3A」は併売される。
引き続き、ソニーαと同じEマウントを採用。本体の外形寸法および質量は「FX3」とほぼ変わらない。
撮像素子として、新開発のフルサイズ積層型Exmor RS CMOSイメージセンサーを採用。これにAI処理機能を内蔵した映像エンジン「BIONZ XR2」を組み合わせている。
5Kオープンゲート記録、RAW内部収録などが可能に
映像記録面での主なトピックは2つ。
まず、アスペクト比3:2での5Kオープンゲート記録が可能になっている。16:9への編集時に柔軟性が増すほか、高解像度な縦動画への切り出し、アナモフィックレンズの画質を引き出せるなどのメリットが考えられる。
2つめは、圧縮RAWのカメラ内収録が可能になったこと。これまで「VENICE 2」「BURANO」といった上位モデルで可能だったX-OCN形式の圧縮RAWのうち、FX系列で初めてLTモードの内部収録が行えるようになった。
加えてX-OCNに、C1およびC2という新たなモードが追加された。16bitデータのまま、LTよりもファイルサイズを小さくできるという。LTと同様に5K 3:2オープンゲートでの記録も可能。
C1はXAVC-I/S-Iに近いビットレートで、LTよりもファイルサイズが約25%減少。ハイフレームレート撮影に向くというC2は、C1よりもさらに約20%ファイルサイズが小さくなる。
なおX-OCNで内部記録を行う場合、VPG400に対応したCFexpress Type Aのみ動作保証の対象となる。
「FX3」(FX3A含む、以下同)と同様、S-Log3での撮影が可能になっている。モードはCine EI、Cine EI Quick、Flexible ISOの3種類。
ベースISOの設定は800/4000/12800から選択可能。ラチチュードは15+ストップとしている。
ベースISOを800に固定したデュアルゲイン撮影も可能になった。ラチチュードを最大化しながらノイズを低減し、シャドウ部のディテールを向上させる機能。最大5K30p(3:2)で利用できる。
手ブレ補正やAFも進化
ボディ内手ブレ補正についても、「α7 V」などに見られる「ダイナミックアクティブ」を搭載するなど進化を見せている。「FX3」より最大約2倍、ロール方向の補正範囲が強化されたという。
超解像ズームには「スムーズ優先」が加わった。これまで光学ズームと超解像ズームの切り替わりが映像に現れていた。「スムーズ優先」では光学ズームの焦点域から超解像ズームが作動し始めることで、なめらかに超解像ズームの望遠域へと変化する。
AIプロセッシングユニットの恩恵が得られるとあって、AF関連にも期待がかかる。AFの認識対象として選べるのは、「人物」「動物/鳥」「動物」「鳥」となっている。
なおメニュー体系がCinema Lineと共通のデザインになっている。αと同じメニュー操作だった「FX3」よりも、Cinema Line上位モデルとの共用を意識した結果だという。「BIG6」と呼ばれるホーム画面も上位モデルから継承した。
専用のビューファインダー、ハンドルユニットも用意
背面モニターは近年のαと同じく4軸マルチアングルとなり、「FX6」と同じく3.5型アスペクト比16:9になった。「FX3」の背面モニターは3型4:3。
バッテリーは6月発売の「α7R VI」に続き、「NP-SA100」を採用。「NP-FZ100」の約1.3倍の容量を持つ。
このほか、「FX3」にはないLAN端子を新設している。
ビューファインダー「DVF-EL1」が用意されている点も、「FX3」との違いだ。
約707万ドットの0.58型OLEDパネルを採用し、DCI-P3相当の色域を実現したという。10bit HDRでの表示にも対応。本体組込式となる「FX2」のビューファインダーと同じく、上方向にチルトできる。
専用のハンドルユニット「XLR-H2」も用意される。32bitフロートの音声出力に対応し、上面中央のマルチインターフェイスシュー(MIシュー)に取り付ける。
「FX3」の底面には1/4インチねじ穴1つが設けられているが、「FX5」ではそれが2つになっている。上面、側面を含めたねじ穴は計7カ所。
ちなみに上位モデル「FX6」が備える電子式可変NDフィルターやSDI出力は省略されている。
ソフトウェアアップデートを予告
2027年8月以降に、ソフトウェアアップデートVer.2.00が予定されている。以下の機能追加が行われる見込み。
- X-OCNでの最大240fps撮影
- イメージセンサー全読み出しによる3:2アスペクト比(オープンゲート撮影)でのXAVC S-I記録
- 縦位置撮影向けに最適化されたユーザーインターフェース(縦レイアウトの撮影情報表示)
- フレームグラブ機能(映像からの静止画切り出し)
主な仕様
- レンズマウント:Eマウント
- 撮像素子:35mmフルサイズExmor RS CMOSセンサー
- カメラ部有効画素数:約1,820万
- ラチチュード:15+ストップ(S-Log3)
- メディアスロット:CFexpress 2.0 Type A×2(SDXC UHS-II共用)
- バッテリー:NP-SA100
- 外形寸法:約132.2×79×87mm
- 質量:約734g(電池、メモリーカード含む)

















