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ソニーの映像制作カメラ「FX3」、国内税別価格は約46万円

CP+2021セミナーや先行展示も予告

ソニーは、映像制作用のEマウントカメラ「FX3」(ILME-FX3)を3月12日に税別45万9,000円で発売する。海外で先行発表された製品で、日本国内での発売日と価格が明らかになった。

有効約1,026万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを搭載するEマウントカメラ。同社の映像制作用カメラ「Cinema Line」に加わる最小・最軽量モデルとなり、小型軽量の本体や瞳AF機能などを利用して、いわゆるワンオペ(ワンパーソンオペレーション)や小規模プロダクションでも取り回しよく使える点を特徴としている。

なお、2月25日に開幕するCP+2021 ONLINEで「FX3」に関するセミナー/ワークショップが予告されているほか、全国のソニーストア直営店舗で2月27日もしくは2月28日から先行展示を行う。

付属のXLRハンドルユニットはXLR/TRSコンボ端子を持つデジタルオーディオインターフェースとして機能し、アクセサリー取り付け用のネジ穴も備えている。

感度は動画時にISO 80-102400(拡張でISO 409600相当まで)、静止画時にISO 80-102400(拡張でISO 40-409600相当まで)。ダイナミックレンジは15+ストップ(S-Log3)。冷却ファンを内蔵することにより、4K 60pの長時間記録に対応するほか、最大120fpsのハイフレームレート撮影も行える。メカシャッターを備えるなど、静止画撮影も可能。

動画の手ブレ補正は、カメラ側のアクティブモードに加え、同社が用意するCatalystソフトウェアを使うことで、収録ファイルにメタデータとして付加された撮影時の手ブレ補正情報に基づく後処理も行えるという。

音声入力は、本体に内蔵ステレオマイクと3.5mmマイク端子、XLRハンドルにXLR/TRS×2。XLRハンドルのアダプターを通じた音声は、MI(マルチインターフェース)シュー経由でデジタル入力される。出力は本体に3.5mmヘッドフォン端子とHDMI Type-A端子を搭載。モノラルスピーカーを内蔵している。

背面モニターは3.0型約144万ドットのタッチパネル。バリアングル式で、被写体側にも向けられる。

記録メディアはCFexpress Type AとSD両対応のスロットが2つ備わる。同時記録、振り分け記録、自動切り替え、コピー操作に対応。

使用バッテリーは「NP-FZ100」。USB Type-C端子からの給電・充電も可能。

外形寸法は129.7×77.8×84.5mm。重量は約715g(バッテリー、記録メディア込み)、約640g(本体のみ)、約1,015g(XLRハンドル、バッテリー、メモリーカード含む)。

本誌:鈴木誠