交換レンズレビュー
LUMIX S 20mm F2.5
Vlog利用も視野に入る軽快な広角単焦点レンズ
2026年9月22日 08:00
パナソニックがLマウントの新レンズ「LUMIX S 20mm F2.5」を発表した。”小型軽量の明るい広角単焦点レンズ”という同社のラインナップにはこれまで無かったコンセプトの製品だ。
フルサイズセンサー対応の「LUMIX S」シリーズの1つ。発売は10月29日(木)。希望小売価格は8万4,700円だ。
日常の記録に最適なレンズ
20mmという超広角をわずか142gという軽さで実現しているのが本レンズとなる。近い焦点距離では、パンケーキタイプの「LUMIX S 26mm F8」があったが、だいぶ暗いレンズだった。
一方のLUMIX S 20mm F2.5は明るく、ある程度ボケも期待できる点でも汎用性が高い。比較的小型のミラーレスカメラ「LUMIX S9」にはベストマッチで、スナップや旅行などで使いやすいレンズと言えそうだ。
今回はLUMIX S9と組み合わせて試用してみたが、全長は40.9mmと抑えてあるので持ち運びもしやすい印象だった。AFも高速に合焦し、撮影していてストレスも感じなかった。
フォーカスリングは幅広で指のかかりも良い。AF時はコントロールリングとして、例えばクロップズーム機能を割り当てることもできる。すると最大62mm相当までズーム可能になる。
鏡胴は縮緬風の仕上げで高級感もある。同様のフィニッシュであるLUMIX S9との相性も抜群だ。側面にはAF/MFのスイッチのほかFnボタンも備えており任意の機能を割り当てられる。
作例
F8に絞り込んで遠景を撮影。曇り空だったがコントラストも良く、橋脚も画面周辺までよく解像している。コンパクトな超広角レンズでこれだけ写れば文句なしだろう。
絞り開放にして最短撮影距離の18cm付近で撮影。20mmというとあまりボケないイメージもあるが、撮り方の工夫でけっこう豊富なボケが楽しめるレンズだ。ボケ味も自然で好ましい。
フォーカス枠を小さくしておくと、こうしたピントが抜けやすい被写体でもしっかり捉えてくれた。そのあたりも含めて使いやすいレンズと言えそう。
20mmともなると見慣れた被写体もダイナミックになり、24mmや28mmとはまた違った面白さがある。開放絞りを積極的に使って前ボケも活用したい。
雲にかかっているが太陽を入れてもゴーストやフレアは見当たらずコントラストも良好。クリアな描写で幅広く活用できそうな一本だ。
動画も撮影してみた。パンフォーカス的なものからボケを活かした接写まで1本でいろいろな表現ができそうだ。フォトスタイルは「スタンダード」を使ったが、どこか映画的な落ち着いたルックなのもLUMIXらしい美点だろうか。
まとめ
同社の超広角単焦点レンズには「LUMIX S 18mm F1.8」や「LUMIX S 24mm F1.8」もあるが、大口径タイプとあってともに300gオーバーとなり価格もそれなりにする。
またLマウントではシグマの「20mm F2 DG」が同じ焦点距離だが、やや明るいぶん重量は370gあるほか全長も72.4mmとなっている。またライカには「スーパー・アポ・ズミクロンSL f2/21mm ASPH.」があるが、重量約789gで100万円超と別クラスの感がある。
そんな中、本レンズはF2.5という十分な明るさがありながら日常撮影に使いやすいサイズ感と重さなのが最大の特徴だろう。20mmという焦点距離はVlogなど動画撮影でも使いやすく、動画性能に力を入れているLUMIXシリーズとも相性は良さそう。
静止画、動画の双方で力を発揮するであろう1本。比較的求めやすい価格ということもあり、他社Lマウントカメラユーザーも注目の製品だ。











