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G Master初のマクロレンズ「FE 100mm F2.8 Macro GM OSS」。撮影倍率は最大1.4倍

ソニーは、Eマウントレンズ「FE 100mm F2.8 Macro GM OSS」を11月21日(金)に発売する。価格はオープン。市場推定価格は20万円前後。G Masterシリーズとして初のマクロレンズとなる。

最大撮影倍率1.4倍を実現したマクロレンズ。Eマウントレンズのラインアップにおいてこのほかに“マクロレンズ”と銘打っているのは、Gレンズシリーズに属する「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」のみ。こちらは2015年に発売したモデルのため、10年ぶりにマクロレンズを更新したことになる。

別売りのテレコンバーターにも対応。最大撮影倍率は1.4倍テレコン「SEL14TC」装着時で2倍、2倍テレコン「SEL20TC」装着時で2.8倍となる。

超高度非球面レンズを2枚、特殊低分散ガラスを2枚を含む13群17枚のレンズ構成を採用。画面中央から周辺までの高い解像性能とコントラストが得られるという。また製造時に球面収差に最新の注意を払ったとしており、理想的な解像とボケのバランスを実現した。

レンズ表面にはナノARコーティングを施し、フレアやゴーストを効果的に抑制。絞りには新開発という11枚羽根円形絞りユニットを搭載。なめらかな輪郭の玉ボケを表現できるという。

サンプル画像(ソニー提供)

AF駆動用に4基のXDリニアモーターを搭載。またレンズ群を個別に動かすフローティングフォーカス機構を採用しており、近接撮影性能を高めながらコンパクトな鏡筒設計を可能にしたという。また最適化したアルゴリズムにより高速かつ正確なAF動作を実現したとしている。

「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」と同様に、フォーカスリングは前後のスライド動作によりAF/MFとフルMFの切り替えが可能。フォーカスホールドボタンは2個に増設した。

絞りリングも搭載している。絞りリングのクリック切り替えスイッチも備えており、動画撮影時にはクリックをOFFにするといったことも可能。そのほかフォーカスモードスイッチ、アイリスロックスイッチも新設している。

外装には金属とエンジニアリングプラスチックを使用し、高い耐久性と軽量化を両立したとする。ボタンやスイッチ回りにゴムパッキンを施すなど、防塵防滴に配慮した設計としている。レンズ最前面にはフッドコーティングも施した。

  • レンズ構成:13群17枚
  • 特殊レンズ:超高度非球面XA×2枚、EDガラス×2枚
  • 最短撮影距離:0.26m
  • 最大撮影倍率:1.4倍
  • テレコンバーター:対応
  • 絞り範囲:F2.8~F22
  • レンズ内手ブレ補正:搭載(5軸補正)
  • フィルター径:67mm
  • 外形寸法:φ81.4×147.9mm
  • 質量:約646g
本誌:宮本義朗