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ライカ共同開発のトリプルカメラを搭載した新スマホ「Xiaomi 15T Pro」

廉価モデル「Xiaomi 15T」も

Xiaomi 15T Pro

シャオミ・ジャパンは9月26日(金)、「新製品発表会2025下期」を都内で開催した。ここでは同日に国内発表したスマートフォン「Xiaomi 15T Pro」および「Xiaomi 15T」についてレポートする。

Xiaomi 15T Pro

今回の新スマートフォンは、同社の「Tシリーズ」の1つにあたる。同シリーズはフラッグシップモデルに近い性能をより広く使ってもらうためのハイエンドモデルと位置付けられている。

そのうちの1機種がXiaomi 15T Pro。ストレージ256GBが10万9,800円、512GBが119,800円、1TBが129,800円。発売は9月26日(金)。

ライカと共同開発したトリプルカメラを搭載。カメラは「LEICA VARIO-SUMMILUX 1:1.62-3.0/15-115 ASPH.」となっており、構成は超広角が1,200万画素、広角が5,00万画素、望遠が5,000万画素となっている。

望遠レンズは上位モデルのUltraシリーズから引き継いだペリスコープタイプを採用。光学5倍のズームを実現している。

キャッチは「遠くて近い、今を傑作に」と望遠レンズをアピールするものとなっている

カラーはモカゴールド、グレー、ブラックを用意する。

モカゴールド
グレー
ブラック
ライカ共同開発という点を強調していた
カメラの構成
ペリスコープレンズはTシリーズでは初の採用となる
カメラ部分
カメラ部分はさほど大きな突出にはなっていない
前モデルの「Xiaomi 14T Pro」と比較すると画質が向上しているという

会場で撮影を試してみた。カメラアプリの画面に5倍を含む各倍率のボタンが出るので瞬時に画角を変えられる。

看板を1倍と5倍で撮り比べたが、5倍という控えめに感じる倍率でも十分に拡大して写すことができた。

光学5倍は手持ちでもフレーミングしやすく、実用的な倍率だと感じた。もちろんデジタルズームでさらなる望遠撮影も可能だ。

1倍の撮影画面
5倍の撮影画面

動画撮影も4K/10bitのLog撮影ができるなど本格的な仕様となっている。

動画機能のスペック

今回はゴールド基調のカラーをプロモーションのメインに据え、デザイン性の高さや高級感を打ち出している。

Tシリーズ最高のデザインを謳う
ライフスタイルアイテムと組み合わせた展示も

手に取ってみたところ、背面はマットな質感で、さらさらとしており指紋が目立ちにくいように感じた。

ボディはフレームの強度やスクリーンの耐傷性が向上している。防塵防水はIP68を達成している。

また15Tシリーズには圏外でも通話ができる新機能「シャオミ オフライン コミュニケーション」が搭載された。Bluetoothで端末同士を直接つなぎ、通話できる仕組みだ。

会場では試せなかったがトランシーバーのような機能とみられ、最大1.9kmの距離で繋がるという。撮影現場でのコミュニケーションなどにも有用な機能かもしれない。今後発売の機種にも採用していくという。

シャオミ オフライン コミュニケーションのイメージ
ディスプレイサイズは6.83インチ。144Hz駆動に対応している
プロセッサの処理能力も向上した
期間限定でフォトプリンターがもらえるキャンペーンを行う

ポータブルフォトプリンターPro

前述したキャンペーンの景品にもなっている「ポータブルフォトプリンターPro」は従来モデルより色鮮やかで、プリントスピードが向上した新モデル。9月26日(金)発売で、価格は1万5,800円。

ポータブルフォトプリンターPro。写真の14,800円は早割の価格

Xiaomi 15T

同時発売となる下位モデルがXiaomi 15T。256GBが6万4,800円、512GBが6万9,980円となっている。

カラーは3色でローズゴールド、グレー、ブラックをラインナップする。

ローズゴールド
グレー
ブラック

こちらもライカブランドのトリプルカメラを搭載する。名称は「LEICA VARIO-SUMMILUX 1:1.7-2.2/15-46 ASPH.」。15T Proが光学5倍ズームだったのに対して、こちらは光学2倍ズームを採用する。

また望遠カメラは15T Proが光学式手ブレ補正を搭載するが、15Tは非搭載となっている。その分、価格を抑え、ライカ銘ながら買いやすい価格としたモデルだ。

カメラ構成
カメラ部分

またシャオミ オフライン コミュニケーションの最大距離が1.3kmと短くなっているほか、撮像素子やプロセッサのグレードが下位のタイプとなっている。

15T Proとの違い

また、Xiaomiが端末で採用しているOSの新バージョン「Xiaomi HyperOS 3」も発表された。UIの改良やPCとの連携、AI機能の向上などが含まれる。2025年内から順次アップデートを展開する。

Xiaomi製品群のエコシステムをアピール

今回はテクノロジーの愛好家が集まる場所ということで、秋葉原でのイベントを企画したという。

会場の入り口

Xiaomiはスマホやタブレットメーカーとして知られるが、黒物家電や白物家電も手がけており、Xiaomiがどのような製品を作っているブランドか知ってもらう機会にしたいとのことだ。

スマート端末や家電に加えて、クルマ手も手がけているシャオミのエコシステムを体験してほしいとしている。

会場内の様子
様々な家電を競争力のある価格で提供
著名人の作品展示も
「ラインナップ最後のピース」というEVも展示されていた
新製品はその場で購入できる

なお、常設店舗「Xiaomi Store」の今後の出店スケジュールも発表された。すでに「イオンモール浦和美園店」と「イオンモール川口店」がオープン済みだが、11月に「イオンレイクタウンKaze店」と「イオンモール幕張新都心店」をオープンする。

加えて12月には、東京23区内の商業施設内に店舗を設けるとのこと。さらに2026年には大阪、名古屋エリアにも出店を拡大するとしている。

「Xiaomi EXPO 2025」が開催中

発表会が行われたベルサール秋葉原では「Xiaomi EXPO 2025」と題して、一般向けのイベントで新製品を9月26日(金)から展示している。新製品は会場で購入することもできる。

イベント名

Xiaomi EXPO 2025

日時

9月26日(金)15時00分~9月28日(日)18時00分

会場

ベルサール秋葉原 1F HALL

入場

無料

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。