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48MPに高画素化した「iPhone 17」シリーズ
フロントカメラに正方形センサー 圧倒的に薄い「iPhone Air」も
2025年9月10日 05:46
Appleは9月10日(日本時間)、スマートフォン「iPhone」の最新モデル「iPhone 17」シリーズを発表した。従来通りのiPhone 17、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Maxに加え、新たに超薄型のiPhone Airが新登場した。
カメラはiPhone 17が2つ、iPhone Airが1つ、iPhone 17 Pro/Pro Maxが3つと棲み分けられ、すべて48MPのFusionカメラを搭載している点が特徴だ。
すべてが48MPに
iPhone 17シリーズはディスプレイ性能やSoC性能を向上させ、全体的なパフォーマンスやバッテリー駆動時間、耐久性が向上している。SoCのAppleシリコンはiPhone 17でA19、それ以外ではA19 Proを搭載しており、Apple Neural Engineの搭載などにより、機械学習を使った画像処理などのさらなる機能強化を果たした。
画像処理を行うPhotonic Engineが強化され、機械学習を用いてさらなる高画質化を実現。iPhone 17ではメインカメラの2倍望遠撮影での髪の毛のリアルなディテールやジャケットの鮮やかな色を捉えられる、と説明された。
A19 Proを搭載するiPhone AirとiPhone 17 Proでは、新しい画像パイプラインが自然なディテール、低ノイズ、色再現性の向上を実現。特に低照度下での色の精度を向上させた。iPhone 17 Proでは8倍望遠ズームでも活用されているという。
iPhone 17
iPhone 17は、48MP Dual Fusionカメラシステムを搭載。48MP Fusionメインカメラは、35mm判換算26mm、F1.6のレンズを搭載。ピクセルビニングによる12MP、24MPでの撮影に対応する。12MPで記録して中央を拡大して52mm相当の光学2倍として撮影する機能も搭載する。最大10倍までのデジタルズームもサポート。
48MP Fusion超広角カメラは、同13mm、F値はF2.2で、120°の視野角をカバー。特に前モデルのiPhone 16では12MPだったカメラが48MPに高画素化し、ピクセルビニングによる高画質化が実現した。
iPhone Air
iPhone Airは48MP Fusionカメラシステムを採用。メインは48MP Fusionカメラで、スペックはiPhone 17と同等。12MPで記録して中央を拡大して52mm相当の光学2倍として撮影する機能も同様に対応している。デジタルズームは最大10倍。
シングルカメラのため、空間写真やマクロ写真などの超広角カメラを使った機能には非対応だが、A19 Proによる高度な画像処理による高画質化は期待できる。
iPhone 17 Pro
iPhone 17 Proは48MP Pro Fusionカメラシステムを搭載してトリプルカメラを備えている。48MP Fusionメインカメラは同24mm F1.78レンズを採用する。同様に12MPで光学2倍として撮影する機能にも対応し、48mm相当で記録される。
48MP Fusion超広角カメラは13mm F2.2レンズで、iPhone 17と同等のスペックだ。マクロ撮影などにも対応する。
48MP Fusion望遠カメラは、光学4倍となる100mm F2.8レンズを搭載。3Dセンサーシフト光学式手ブレ補正により、さらに高精度な手ブレ補正を実現。同様に12MPで記録することで2倍の望遠効果が得られ、光学8倍相当の望遠撮影が可能だという。この場合、焦点距離は200mm相当となる。デジタルズームは最大40倍までカバーする。
Appleでは、「iPhone史上最高の8倍望遠」と表現。センサーサイズは56%大きくなったとし、200mm相当の望遠撮影が可能となった。
その他新機能など
フォトグラフスタイルには新たに「ブライト」が追加され、3モデルとも搭載する。AIを使った撮影画像から写り込んだ人物などを消去する「クリーンアップ」などの機能も搭載している。
動画性能も強化。特にiPhone 17 Proでは、スマートフォンとしては初めてProRes RAWに対応。より深い映像コントロールが可能になった。4K 120fpsのドルビービジョンにも対応した。Genlockとタイムコードに対応したことで、複数のiPhoneを使った撮影での映像同期など、プロの撮影現場で必要とされる機能が追加された。
Airを含むiPhone 17シリーズでは、すべてピクセルビニングを活用した48MP Fusionカメラとなり、画像処理による高画質化が行われた。iPhone 17では超広角カメラが12MPから48MPになったため、大幅な画質向上が期待できる。
iPhone 17 Proは、12MPで5倍の望遠カメラが48MPの4倍望遠カメラになり、高画質化に加えて焦点距離も刷新された点が新しい。
いずれのモデルも「18MPセンターフレームフロントカメラ」を搭載した。これはアスペクト比が1:1の正方形センサーを採用し、カメラの縦横を変えずにアスペクト比を変更できるようになった。この場合、センサーの一部を切り出すことで縦横のアスペクト比にするので、縦持ちで自撮りをするスタイルで、自由に縦画像、横画像を撮り分けられるようになった。
例えばセルフィー撮影で1人の時は縦画像でズームアップし、もう1人が画角に入ってきたらズームアウトして画角に収め、さらに人が増えたら横画像に切り替わる、など、顔を検出してカメラが自動的に画角やアスペクト比を切り替える「センターフレーム」機能が搭載された。
メインカメラで動画を撮影している最中に、フロントカメラで撮影している自分を1つの動画内に収めるデュアルキャプチャビデオも搭載。センターフレームフロントカメラを使い、自分が中央に収まるように画角が自動調整される。
フロントカメラを使ってFaceTimeやビデオ通話、オンラインミーティングを行う際などに顔が常に中心になるように、機械学習でフレーミングを調整する機能も備えた。
正方形センサーによって撮影時に使わない部分が従来よりも増えていることから、その余白を電子式手ブレ補正に活用するため、自撮りでも強力な手ブレ補正を実現している。
iPhone 17シリーズの日本での発売は9月19日から。価格はiPhone 17が12万9,800円から、iPhone Airが15万9,800円から、iPhone 17 Proが17万9,800円からとなっている。