【フォトキナ】「PowerShot S110」「PowerShot G15」を発表したキヤノン

〜世界初50倍ズームのレンズ一体型モデルも

 キヤノンは18日(現地時間)、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot G15」、「PowerShot S110」など5機種のコンパクトデジタルカメラを発表した。

 いずれもドイツでは10月に発売する。国内での発売は未定。

※2011年9月19日:日本での発売が決まりました。

PowerShot S110

 PowerShot S100の後継機とみられるモデル。ドイツでは479ユーロで発売する。

新たにホワイトを用意する

 PowerShot S100はブラックとシルバーの2色で展開していたが、PowerShot S110はブラックの他にホワイトを追加した。

 PowerShot S100に無かった無線LAN機能を新たに内蔵した。GPS機能は省略されたが、スマートフォンのロガー機能を持つ専用アプリから得ることができる。

 撮像素子は新開発の1/1.7型有効1,210万画素CMOSセンサー。画像処理エンジンはDIGIC5で、最高感度はISO12800。

ブラック

 レンズは35mm判換算で24-120mm F2-5.9で前モデルと同じ。4段分の効果があるという光学式手ブレ補正機構を内蔵する。レンズの根元にはコントローラーリングを引き続き備える。

 液晶モニターは3型。フルHD動画の撮影が可能。

PowerShot G15

 PowerShot G12の後継機とみられるモデル。ドイツでは629ユーロで発売する。

液晶モニターが固定式になった。光学ファインダーは継承

 レンズを明るいタイプに一新した。PowerShot G12のレンズは35mm判換算で28-140mm F2.8-4.5だったが、PowerShot G15は同じ焦点距離でF1.8-2.8に大口径化した。4段分の効果という手ブレ補正機構を備える。

 撮像素子は1/1.7型有効1,210万画素CMOSセンサー。画像処理エンジンはDIGIC 5。最高感度はISO12800。AFの高速化も謳っている。

PowerShot G12より薄くなっているのがわかるモードダイヤルと露出補正ダイヤルが、一部重なるデザインを採用

 本体の小型化もトピックで、バリアングル液晶モニターが廃止されているが、PowerShot G12比で約17%小型化したという。実際に手に持ってみると厚み方向に関して、薄くなったと実感できる。

大口径化してもレンズバリアは引き継いだ

 液晶モニターは3型約92万ドットの固定式。フルHD動画の撮影にも対応する。

PowerShot SX50 HS

 レンズ一体型の高倍率モデル。世界初の50倍ズーム搭載機としている。ドイツでは529ユーロで発売する。

 レンズは35mm判換算で24-1200mm相当F3.4-6.5。超音波モーターとボイスコイルモーターによるレンズ駆動の静音化を図り、動画撮影に配慮した。

 センサーは約1,210万画素の1/2.3型CMOS。画像処理エンジンはDIGIC 5。RAW記録も可能。

望遠端にしたところ。レンズ鏡胴に35mm判換算の焦点距離が記載されているバリアングル液晶モニターを採用

 2.8型のバリアングル液晶モニターを備えるほか、EVFも内蔵する。

 フルHD動画にも対応する。

PowerShot SX500 IS

 30倍ズームレンズ搭載の高倍率モデル。ドイツでの価格は319ユーロ。

 レンズは35mm判換算で24-720mm相当で光学式手ブレ補正機構を搭載する。1,600万画素センサーを搭載する。

 液晶モニターは3型約46万ドットの固定式。動画記録は720p。

PowerShot SX160 IS

 モードダイヤルなども備えた16倍ズーム機。ドイツでは189ユーロで発売する。

 35mm判換算の焦点距離は28-448mm。光学式手ブレ補正機構を備える。撮像素子は1,600万画素センサー。

 液晶モニターは3型。720pの動画記録に対応する。

 そのほかブースでは国内でも正式発表したデジタル一眼レフカメラ「EOS 6D」を展示。手に取る来場者が絶えない人気ぶりだった。

EOS 6Dのハンズオンコーナーは大盛況
ブースの様子




(本誌:武石修)

2012/9/19 00:58