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トヨタのモータースポーツブランド「TGR」が撮影アプリSNPITとコラボ
スーパーフォーミュラへの招待も
2025年6月19日 18:15
トヨタ自動車株式会社のモータースポーツ活動を担う組織である「TOYOTA GAZOO Racing」(TGR)は6月15日(日)、東京ミッドタウン日比谷にある「LEXUS MEETS...」でNFT写真撮影アプリケーション「SNPIT」とのコラボを発表会を実施した。撮影機能を大幅に強化した限定NFTカメラの詳細が明かされ、スーパーフォーミュラの実車展示も行われた。
TGRは世界ラリー選手権(WRC)や世界耐久選手権(WEC)、スーパーフォーミュラといった国際的なモータースポーツカテゴリーに参戦し、そこで得た技術や経験を市販車にフィードバックしている。
一方、SNPITはスマートフォンを活用した写真撮影アプリケーションで、「撮る、戦う、繋がる」をコンセプトに、撮影からコミュニティ形成まで一貫した体験を提供している。iOS・Android両対応のアプリを通じて、ユーザーは撮影した写真で、ほかのユーザーとの競争や交流を楽しむことができる。
今回のコラボでは、モータースポーツの臨場感ある撮影体験をスマートフォンで撮影を楽しむユーザーにも提供することを目指す。
ズーム機能搭載、撮影性能を大幅強化
今回のコラボの中核となるのは、6月27日(金)に発売される限定NFT「ジェネシスカメラ」。販売数量は300個限定で、価格は3万円相当。専用サイトにてクレジットカード決済で購入できる。販売はNFT所有者による優先販売を経て、残りを一般販売する形式で、1アドレスにつき1台の購入制限を設ける。
このNFTカメラの最大の特徴は、従来の機器にはなかったズーム機能の搭載。3倍および5倍の光学ズーム相当の機能を利用でき、遠距離からの被写体撮影が可能となる。ストラップなどの既存アクセサリーとの効果重複は適用されず、より高性能な機能が優先される仕組みを採用している。
プロカメラマン指導の撮影ツアーも実施
NFT購入者には、TGRが主催するリアルイベントへの優先参加権も提供される。第1弾として、7月19日(土)に富士スピードウェイで開催されるスーパーフォーミュラ観戦ツアーが企画されている。NFT購入者のうち招待者20名が、新宿発着のバスツアーに無料で参加できる。
写真投稿サービス「フォトサポ」との連携もある。プロのカメラマンが同行し、参加者に対してモータースポーツ撮影の技術指導を行う「フォトサポツアー」が併設される。参加者はスマートフォンでの撮影に加え、ニコンが提供する撮影機材などを使用した撮影体験も可能となる。フォトサポはニコンとジャパンレースプロモーションが共同で展開している撮影体験企画で、撮影機材を通じてモータースポーツの魅力を伝えている。
サーキットでの撮影は、高速で移動する被写体を捉える技術や、迫力ある構図の作り方など、通常の写真撮影とは異なる専門的なスキルが求められる。今回はプロの指導により学べるとのことだ。撮影した写真は参加者同士で共有し、撮影技術の向上を図る仕組みも用意されている。
撮影被写体として実車展示、限定特典も
イベント会場では、フォーミュラの実車「docomo business ROOKIE SF23」が展示された。軽量設計と低空気抵抗を実現した独特のフォルムを持ち、国内最速のレースカテゴリー「スーパーフォーミラ」で使用されている。オープンホイール、オープンコクピットの特徴的なデザインは、通常の市販車とは大きく異なる撮影対象として注目を集めた。
TGRのレーシングチーム「ROOKIE RACING」アンバサダーの瀬野ユリエさん、初澤彩花さんも参加。参加者との写真撮影セッションやハイタッチ会を実施した。
同チームはトヨタ自動車会長の豊田章男氏がチームオーナーを務め、設立5年目と比較的新しいながらも、スーパーフォーミュラをはじめ、SUPER GT、スーパー耐久の3カテゴリーに参戦している。今年からはドイツのニュルブルクリンクへの参戦も開始している。
静岡県小山町の富士スピードウェイに隣接するガレージは「見せるガレージ」をコンセプトとしており、営業時間内であれば誰でも無料でメンテナンス作業を見学できる。