キヤノン、「EOS 5D Mark II」の24fps動画対応ファームウェアを公開
EOS 5D Mark II |
キヤノンは16日、デジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark II」の動画撮影機能を向上したファームウェアを公開した。バージョン番号は2.0.3。
同社が2009年10月に「EOS MOVIEスペシャルサイト」上のFAQにおいて言及し、2日に正式発表を行なったファームウェア。公開時期を3月中旬と予告し、準備が整い次第、Webサイト上で告知を行なうとしていた。
更新内容は2日に発表した内容から変更はない。詳しくは下記の通り。
- ビデオ出力方式「NTSC」の動画記録サイズ「1,920×1,080」のフレームレート30fpsを29.97fpsに変更
- ビデオ出力方式「NTSC」の動画記録サイズ「1,920×1,080」にフレームレート24fps(23.976fps)を追加
- ビデオ出力方式「NTSC」の動画記録サイズ「640×480」のフレームレート30fpsを29.97fpsに変更
- ビデオ出力方式「PAL」の動画記録サイズ「1,920×1,080」に25fpsを追加
- ビデオ出力方式「PAL」の動画記録サイズ「1,920×1,080」に24fps(23.976fps)を追加
- ビデオ出力方式「PAL」の動画記録サイズ「640×480」に25fpsを追加
- 録音レベル手動調整機能(64段階)を追加
- 動画マニュアル露出撮影時にヒストグラム表示(輝度またはRGB)を追加
- 動画撮影の露出モードに「シャッター速度優先AEモード(Tv)」と「絞り優先AEモード(Av)」を追加
- 音声のサンプリング周波数を44.1kHzから48kHzに変更
- ファームウェアバージョン1.2.4において、センサークリーニングの「手作業でクリーニング」を行なった後に、レンズとの通信が正常に行なえないことがある現象を修正
なおキヤノンでは、バージョン2.0.4のファームウェアで撮影した動画を扱う場合は、画像管理ソフト「ZoomBrowser EX」もしくは「ImageBrowser」のバージョン6.5以降を使用するよう勧めている。
また、ファームウェアのバージョンアップに伴い、同社製デジタルカメラ関連の各ソフトのアップデータを公開する。適用することで、下記のバージョンになる。
- Digital Photo Professional 3.8.0 for Win
- Digital Photo Professional 3.8.1 for Mac
- ZoomBrowser EX 6.5.1 for Windows XP
- ZoomBrowser EX 6.5.1 for Windows Vista/7
- ImageBrowser 6.5.0a
- EOS Utility 2.8.1
- Picture Style Editor 1.7.0
- WFT Utility 3.5.1
- Original Data Security Tools 1.8.0
EOS 5D Mark IIは、同社が2008年11月に発売した35mmフルサイズの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラ。1,980×1,080ピクセル、30fps のフルHD動画撮影機能「EOSムービー」を搭載する。動画時のマニュアル露出も可能。画素数は有効2,110万画素。液晶モニターは約92万ドットの3型TFT。ボディのみの実勢価格は27万4,200円前後。
2010/3/16 10:20