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動画性能を強化したフルサイズミラーレスカメラ「ライカSL3-S」

6Kオープンゲート記録が可能 「LEICA」ロゴがブラックに

ライカカメラ社は、35mmフルサイズミラーレスカメラ「ライカSL3-S」を1月25日(土)に発売する。価格は83万円。Lマウントを採用する「ライカSL3」のバリエーションモデル。

2024年3月に同社が発売した「ライカSL3」から、最大6Kでの記録に対応するなど、主に動画記録についての強化が行われている。ただし撮像素子の有効画素数が6,000万画素から2,460万画素になっている。センサーサイズは同等。像面位相差AFセンサーは継承する。

連写性能は最大7コマ/秒(メカシャッター時)、30コマ/秒(電子シャッター時)。最高感度はISO 200000。ちなみに「ライカSL3」の最大連続撮影性能はそれぞれ7コマ/秒、15コマ/秒。「ライカSL3」の最高感度はISO 100000。

6K(5,952×3,968)30fpsでの記録時には、イメージセンサーの全面を使ったオープンゲートでの記録が可能。Apple ProRes 4:2:2での記録も可能で、その場合は5.8Kになる。フルサイズHDMI端子(HDMI A)からの6K RAW外部収録も可能。また、本体装備のUSB Type-Cコネクタを経由しての外部SSD収録にも対応した。

外観で印象的なのは、EVF収納部の「LEICA」ロゴが黒になっている点。その他、「ライカSL3」から見た目上の大きな変更は見られない。

その他の基本仕様も「ライカSL3」を踏襲したものになる。

背面モニターはチルト式の3.2インチタッチパネル。

メモリーカードスロットとして、CFexpress Type B×1、UHS-II SDXCメモリーカード×1を搭載。

2025年中には、Adobe frame.ioのCamera to Cloudをサポートする予定。また、「ライカM11-P」につづき、写真の改ざん・不正利用を防ぐためのCAI(コンテンツ認証イニシアチブ)に対応する。

  • レンズマウント:ライカLマウント
  • イメージセンサー:CMOSイメージセンサー、有効2,460万画素
  • フィルター:RGBカラーフィルター、UV/IRフィルター、ローパスフィルター無し
  • プロセッサー:ライカMAESTRO IV
  • ボディ内手ブレ補正機能:最大5段分
  • 最高感度:ISO 200000
  • 連続撮影:7コマ/秒(メカ)、30コマ/秒(電子)
  • バッファメモリー:8GB
  • 背面モニター:3.2型タッチパネル
  • 動画解像度:6K OG(3:2)5,952×3,968、C6K(17:9)5,952×3,136、6K(16:9)5,888×3,312[H.265]5,776×3,056[ProRes]、C4K(17:9)4,096×2,160[MOV/MP4]4,128×2,176[RAW]、4K(16:9)3,840×2,160など
  • 動画フレームレート:MOV 6K OG(3:2)29.97 fps、MOV C6K(17:9)29.97 fps、MOV 6K(16:9)29.97fps、ProRes C4K(17:9)59.94 fpsなど
  • EVF:576万ドット、60 fpsまたは120 fps、倍率:0.76倍(3:2)、0.78倍(4:3)、射出瞳:21mm
  • メモリーカード:UHS-II SD/SDHC/SDXCメモリーカード、CFexpressカード Type B
  • インターフェース:ホットシュー、シンクロターミナル/タイムコード端子、HDMI端子 2.1 Type A、USB 3.1 Gen 2 Type C、3.5mmアナログ音声イン/アウト
  • フラッシュ同調速度:1/200秒、HSS対応
  • マイク:ステレオ内部+3.5mmステレオジャック入力
  • バッテリー:ライカBP-SCL6
  • 撮影可能枚数:約315枚(CIPA規格による)
  • 外形寸法:141.2×108×84.6mm
  • 質量:約768g(バッテリー、SDメモリーカード、ボディキャップを含まず)
本誌:折本幸治