ニュース

ライカの写真コンテスト「2025年度ライカ・オスカー・バルナックアワード」審査員が決定

受賞者には賞金4万ユーロ+1万ユーロ相当のライカ製品

2025年度ライカ・オスカー・バルナックアワード、5名の審査員

ライカカメラ社は4月23日(水)、「2025年度ライカ・オスカー・バルナックアワード」の審査員を発表した。7月中旬以降のファイナリスト発表、10月の受賞者発表に向け本格的な審査段階に進む。

ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)は1980年に初回が開催され、45回目を迎えた写真コンテスト。ライカの原点「ウル・ライカ」を発明したオスカー・バルナックの名を冠している。

2025年度は「ライカI」の誕生100周年を記念し、「100 years of Leica: Witness to a century(1925-2025)|ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」の一環として選考が行われる。

2025年度の審査員

  • ジェーン・エヴリン・アトウッド(米国/フランス)
    写真家、1997年度 LOBA受賞者
  • シリル・ドルエ(フランス)
    『ル・フィガロ』誌 撮影副部長
  • フェリックス・ホフマン(オーストリア)
    フォト・アーセナル・ウィーン 芸術監督
  • クルト・ホルツ(ドイツ)
    プレステル出版 写真・建築担当編集長
  • カリン・レーン=カウフマン(オーストリア)
    ライカギャラリー・インターナショナル代表兼アートディレクター

LOBAは2020年度から推薦による応募形式を採用。推薦を受ける条件は、作品が「人々とその周辺環境との関係」をテーマとしたドキュメンタリー写真またはコンセプチュアルアート写真であること。一般部門と新人部門のそれぞれで最大12名のファイナリストを選出し、1名ずつが受賞者となる。

一般部門は世界約50か国120名以上の写真のエキスパートによる推薦で候補者を選出。受賞者には4万ユーロの賞金と1万ユーロ相当のライカのカメラ製品が贈られる。

新人部門は2009年に新設。30歳未満の若手写真家を対象に、世界17か国20の国際機関や高等教育機関と協力し、その推薦に基づき受賞者を決定。1万ユーロの賞金と「ライカQ3」が贈られる。

LOBAのWebサイトでは、過去の審査員や推薦者のインタビューも公開されている。

LOBA 2024 Winner - Davide Monteleone
LOBA 2024 Newcomer - Maria Guțu

ライター。本誌編集記者として14年勤務し独立。趣味はドラム/ギターの演奏とドライブ。日本カメラ財団「日本の歴史的カメラ」審査委員。YouTubeチャンネル「鈴木誠のカメラ自由研究