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Adobe Premiere Proの「生成延長」が4Kに対応。自動翻訳、カラーマネジメントなども強化

アドビは4月3日(木)、米国で開催される映像機器展示イベント「NAB Show 2025」(4月5日~4月9日:現地時間)にあわせてAdobe Premiere Proのアップデート(25.2)を発表した。AI動画編集のワークフロー強化などを盛り込んでおり、同日より公開している。

生成AIモデルのAdobe Fireflyを活用した、「生成延長」機能の一般提供が始まった。これまでベータ版で展開していたが、新たに4K画質に対応する。

尺の足りない動画に、映像と音声をAIで生成して追加する機能だが、「登場人物の感情的な反応を1拍長く保ったり」「延長した部分に欠落している環境音や現場の空気感を自然に伝えるルームトーンを補ったり」といった違和感のない映像を生成できるという。動画ファイルには、AIによって生成したことを示すコンテンツクレデンシャル情報も付与。

通常、Adobe Firefly生成クレジットを購入して利用するところ、期間限定で無料にて提供するという。

映像素材をAIによって検索する「メディアインテリジェンス」機能も同じく一般提供がスタート。動画内のコンテンツを自動的に解析し、オブジェクト、場所、カメラアングルなどを認識。自然言語による検索で任意の素材を見つけられるというもの。

キャプション自動翻訳機能の対応言語が拡大した。これまでベータ版では17言語だったが、今回の一般提供開始に伴い27言語に追加している。

カラーマネジメントにおいては、カラー調整を簡易化する機能を実装。各種のLogやRAWカメラファイルを、インポートした瞬間にLUTなしでHDRやSDRに変換できるようになった。

また作業用カラースペースとして「ACEScct」を使用する、新しい広色域のカラーパイプラインも追加。Lumetriでのカラーグレーディングにおいて、ダイナミックレンジとコントロールを向上できるほか、各種の微妙な調整をより柔軟に行えるようになったという。

そのほか、各種調整により処理速度が向上。例えばMP4とMOVのH.264サポートについて全体的な書き直しを行ったとしており、Appleシリコン搭載マシンで最大4倍、Windowsパソコンで最大2倍のパフォーマンスを実現するという。

本誌:宮本義朗