Adobe RGBや4K映像に対応した新規格「HDMI 1.4」が発表
各新機能を盛り込んだHDMI 1.4 |
HDMI Licensingは28日、デジタルインターフェース「HDMI」(High Difinition Multimedia Interface)の最新規格「HDMI virsion 1.4」(HDMI 1.4)を発表した。
HDMI1.4では、新たにAdobe RGBなどの広色域映像や4K2Kといった高解像度映像が転送可能になったほか、3D映像にも対応した。また、Ethernet信号による双方向通信も可能になる。新たな端子形状である「Micro HDMIコネクタ」も定めた。
デジタルカメラなどが採用するAdobe RGBに対応したことで、対応ディスプレイとデジタルカメラを接続し、より広色域の画像を再生することが可能になる。また、sYCC601とAdobe YCC601にも対応する。
4K/2Kに対応し、最大解像度4,096×2,160ドット(30Hz)をサポートする。また、3,840×2,160ドット(24Hz/25Hz/30Hz)も転送可能。
広色域規格のAdobe RGBにも対応 | フルハイビジョンの4倍の情報を持つ4K/2Kをサポート |
「HDMI Ethernet Channel」(HEC)と呼ばれるEthernetプロトコルの伝送機能を備える。HDMIによる映像、音声に加えて、100MbpsのEthernet信号が双方向で伝送可能。テレビなどHEC対応の機器1台がインターネット接続されていれば、その機器を親機としてHDMI接続したAV機器からもインターネットが利用できるようになる。
HDMI Ethernet Channel(HEC)を利用したネットワークの接続例。テレビがネットワークハブの役割を果たす | HECではIPベースでの利用もできる |
さらに、新型のコネクタとして、従来のHDMIミニコネクタより約50%小型のHDMIマイクロコネクタを規定した。ピンアサインは19pinと共通で、HDMI 1.4の全機能が利用できる。主に携帯機器などに向ける。
新コネクタとなるHDMIマイクロコネクタ | HDMIミニコネクタの半分の大きさとしている |
そのほか、2系統の1080p映像を利用した3D映像や、自動車内での利用を想定した接続システムなどを盛り込む。
3D映像にも対応 | ロック機構を備えた車載向けコネクタも規定 |
2009/5/28 18:59