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当時希少なカラーフィルムから収録…戦艦「大和」など太平洋戦争の記録集
2024年12月19日 16:27
イカロス出版は、『米軍カラーフィルムが捉えた日本軍の艦船・航空機・軍事施設(著者:織田祐輔)』を12月19日(木)に発売した。価格は2,750円。
太平洋戦争中、米軍が最前線で記録した膨大なカラーフィルムの映像の多くは、カラーフィルム黎明期の希少な資料でもある。しかし現在は撮影対象や日時などの基本情報を欠いたまま、米国立公文書記録管理局(NARA)に保管されている。本書では既存の一次資料と照合することで、これまで実態が不明だった艦船や航空機の詳細、撮影時期、場所などを特定。すでに本体が失われた日本軍の兵器や軍事施設の貴重な記録として、カラー映像の静止画を多数収録している。
今年5月に新たに発見され話題を呼んだ戦艦「大和」のカラー静止画も掲載。水柱の中から姿を現した艦前部の特徴的な姿が見られるという。
さらに、駆逐艦「島風」、戦闘機「紫電改」、艦上攻撃機「流星」といった主要な艦艇・航空機の貴重な静止画も収録。これまでモノクロ写真でしか見ることができなかった日本軍の兵器や軍事施設もカラーで掲載している。
B5判164ページの大型本。歴史研究者はもとより、ミリタリーファンや模型製作者にとっても貴重な資料となることが期待される。
著者の織田祐輔氏は1986年兵庫県生まれ。高知大学人文学部を卒業。大分県宇佐市の郷土史研究団体「豊の国宇佐市塾」のメンバー。NARAの映像史料の解析に取り組んできた。