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東北エプソン、新棟建設でプリントヘッドの生産能力を増強

新棟イメージ

セイコーエプソン株式会社は、インクジェットプリンター用ヘッドを生産する新工場棟を東北エプソン株式会社で建設すると発表した。6月15日(土)から着手する。投資額は約51億円。2025年9月末の竣工を目指す。

長野県塩尻市の広丘事業所における「マイクロTFPプリントチップ」前工程の増産に対応するもの。2023年12月竣工の秋田エプソン10号棟とともに、国内における後工程の生産能力拡大を目的としている。

今回の新棟建設により、東北エプソンにおけるプリント用ヘッドの生産能力を、現在の約4倍まで拡大できる見込みだという。

新棟は新規設計の工程による省人・省スペース化を図り、作業者の負荷を低減。これからの製造業における課題に対応し、働きやすさと高効率生産を両立する未来工場を目指すとしている。

セイコーエプソンによると、商業・産業向けのインクジェットプリンターの需要が高まっているという。同プリンターの多くには「マイクロTFPプリントチップ」と組み合わせた「PrecisionCore(プレシジョンコア)マイクロTFPプリントヘッド」を搭載しており、今後も様々な機種への搭載増加を見込んでいる。

本誌:佐藤拓