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BougeRV Japan、半固体電池のポータブル電源「Rover 2000」を披露。2024年からカメラ量販店でも販売予定

Bouge RV Rover 2000

BougeRV Japan株式会社は11月30日、ポータブル電源「BougeRV Rover 2000」の体験会を開催した。10月10日に発売した新製品で、価格は税込29万8,000円。

BougeRV Japan株式会社 取締役社長の王冲衡氏。新製品「Rover 2000」と

Rover 2000は、「iPhone 15 Pro Maxであれば140台充電できる」という2,008Whの大容量と、ほとんどの電化製品が使えるという2,200Wの高出力に対応。半固体電池の採用により、一般的なリチウムイオンバッテリーやリン酸鉄リチウムバッテリーと比べて安全性が高いとアピールする。

給電可能時間の目安として、40Wの電気毛布は50時間、60Wの車載冷蔵庫は33時間、1,500Wのコーヒーメーカーは1.5時間使えるとしている。また、EPS機能により停電時には20msで給電切り換えが可能だという。重量は約21.2kg。

旅先などで多くの端末を同時に充電したい場合を想定し、出力端子を多めに用意しているという
出力端子の多さを活かし、スマートフォン11台を同時に充電するデモ
ポータブル電源本体に照明を内蔵。色温度が異なるモードや、点滅モードもある

充電は、AC入力で最大1,500Wの急速充電を利用した場合に1.5時間でフル充電。そのほか12V/最大120Wのカーチャージャー、ソーラーパネルを最大15枚接続しての充電にも対応する。

製品には5年間保証が付帯。充放電3,000回で80%程度のバッテリー容量が残るとしており、10年〜15年ほど使えることを想定しているという。

アウトドアでの利用イメージを用意。体験会参加者に、Rover 2000から電源を供給した調理器で作った料理や、ポータブル冷蔵庫で冷やしたドリンクを提供していた

BougeRV(ボージアールブイ)は2017年に中国広州で設立。アウトドアライフソリューションを提供する企業として、ポータブル冷蔵庫、ソーラーパネル、ポータブルエアコン、ポータブル電源をラインナップし、特にポータブル冷蔵庫が人気だという。

2022年6月に「BougeRV Japan株式会社」として日本へ進出。国内の拠点(東京・浅草)を通じて日本語によるサポートを提供。製品使用後は無料の廃棄処分サービスも提供する。2024年にはヨドバシカメラ、ビックカメラの実店舗でも取り扱いが始まる予定だという。

同社のポータブルエアコンとソーラーパネル
ポータブル冷蔵庫の一番人気は20Lサイズだという
対応するポータブル冷蔵庫に使える「車載冷蔵庫バッテリー」(220Wh)
車載冷蔵庫バッテリーは、モバイルバッテリー的に使える出力端子やライトも装備
本誌:鈴木誠