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ソニーストア札幌、新施設「moyuk SAPPORO」に移転オープン

斎藤佑樹さんの写真展開催中 上階の“都市型水族館”もレポート

ソニーストア札幌の新店舗。以前の2フロアと総面積は同じぐらい(約640平方m)だが、ワンフロアで開放的になったという

ソニーストア札幌は7月20日、同日にグランドオープンを迎えた複合施設「moyuk SAPPORO」(モユク サッポロ)の3階に移転した。所在地は札幌市中央区南2条西3-20。2022年に市政100周年を迎えた札幌市で最古の商店街という狸小路商店街に位置する。

moyuk SAPPORO
テープカットには、テナント代表としてソニーマーケティング株式会社 代表取締役社長の粂川滋氏(左から3人目)とソニーストア スペシャルパートナーの斎藤佑樹さん(左から2人目)も参加
狸小路商店街の新たなランドマークとなる。moyukはアイヌ語で“タヌキ”
札幌市電「狸小路」停留場の目の前

さっぽろ地下街 ポールタウンに直結する地上7階・地下2階の複合施設。札幌のソニーストアは2017年にオープン(旧所在地は札幌市中央区南一条西3-8-20)し、今回の移転のために6月26日から休業していた。

ソニーストアは、「スタイリスト」と呼ばれるスタッフがテレビ、オーディオ、スマートフォン、カメラなどの商品について説明を行うのが特徴。購入後も体験会やワークショップを通じて商品をより深く知ってもらい、ソニーファンになってもらうことを目指している。

持ち込んだ視聴コンテンツを再生しながら、テレビを選べるという
ハイエンドのポータブルオーディオ機器は、店舗奥に専用コーナーを設置
スマートフォン「Xperia」シリーズのコーナー
ゲーミングギア「INZONE」も展示している

αシリーズの機材は、現行レンズを全て用意し、カメラボディと組み合わせて試せる。ソニーストアならではの発売前先行展示として、発表されたばかりの「α6700」、「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」、「ECM-M1」もタッチ&トライ可能だった。

APS-Cミラーレスカメラ最上位機「α6700」(7月28日発売)
フルサイズ対応の望遠レンズ「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」(7月28日発売)
多彩な収音モードが特徴のショットガンマイクロホン「ECM-M1」(7月28日発売)
現行Eマウントレンズを全て揃えるほか、VLOGCAMなども展開
ソニー・イメージング・プロ・サポートの担当者も在籍

同店舗の新たな取り組みとして、「動画体験コーナー」の設置がある。クリエイターが集まる場を目指した取り組みのひとつで、昨今は個人でも動画撮影やライブ配信のニーズがあるため、それをイメージした作業環境を構築。「動画マスター」という専門スタッフも在籍し、ミラーレスαなどを活用したワークフロー(撮影〜編集〜配信)を提案・解説できるとのこと。ソニーストア札幌を皮切りに他のソニーストアへの展開を予定している。

ソニーストア初の動画体験コーナー。動画クリエイターに寄り添い、創作活動を支援することを目的としている
設置機材はインフルエンサーの意見も参考に用意したという

また、現段階では札幌のみの取り組みとして、スタイリスト(店舗スタッフ)の名刺に「フォトマスター準1級」「動画マスター」「ゲーミングマスター」といった得意分野を記載し、QRコードから商品説明などの指名予約も可能とした。ほかにも「サウンドマスター」「テレビ設置マスター」といった社内資格があるという。

名刺のQRコードからアクセスできるWebページ
予告されているカメラ体験イベント

撮影も楽しめそうな都市型水族館

6階にあるキタイワトビペンギンの水槽。水しぶきが飛んでくる近さ

ソニーストア札幌からエスカレーターで上がると、4階〜6階には都市型水族館「AOAO SAPPORO」(アオアオ サッポロ)がある。「まちなかにある自然への入り口」をコンセプトとし、ペンギンやクラゲなど250種4,000点の生物を展示している。

人工海水を製造するプラント。4階から館内の展示水槽に送っている
健康管理用の予備水槽や餌の調理も見せることで、生物を身近に感じさせる

展示エリアでは、見学のために決められた動線がないことも特徴。腰掛けられる場所が豊富にあり、館内のパンバル「シロクマベーカリー&」で買ったクロワッサンやコーヒー、もしくはビールなどを楽しみながら見学することもできるという。

幅7mの水槽を使ったネイチャーアクアリウム
図書館のように水槽と本を並べたエリア。「にょろ」「もさもさ」など質感で分類し、横に関連書籍を置いている
6階「ブルールーム」にある幅20mのスクリーン。知床の海がテーマ。足元まで映像が投影される

営業時間も22時まで(最終入場21時)と長く、仕事帰りに癒しを求めて立ち寄ることもできそう。仕事が終わらなければ、入場客が誰でも使えるコワーキングスペースも用意している(電源とネット回線完備)。入場料は大人2,200円もしくは2,000円(時期による)、こども1,100円/1,000円、幼児200円。

コワーキングスペース。ここにもコーヒーなどを持ち込み可能

フラッシュを使わなければ写真撮影も可能というのが嬉しい。展示エリアそのものが“映える”作りになっているため、特に心得がなくてもステキな写真を持ち帰れそうだ。

5階「観察と発見の部屋」にて。暗いほどシャッタースピードが落ちて撮影は難しくなる。明るいエリアであれば撮りやすい
6階「プランクトンルーム」。展示そのものが美しく作られているので、自動的にバエる
6階「ブルールーム」で床に投影された映像(と、筆者の足)。人の存在を認識して、魚が近寄ってくる
6階のペンギン水槽を上から。陸の部分は六角形のブロックを組み合わせていて、形を変えられる。珍しい仕組みだという

なお、今後はソニーストア札幌の動画撮影イベントとのコラボレーションも予定しているという。水族館の生き物を撮影してVlogを制作するという子ども向けイベントで、8月に実施予定。

斎藤佑樹さんが登場

斎藤佑樹さん

オープン日には、ソニーストア スペシャルパートナーの斎藤佑樹さんが登場。今回も移転オープンを記念して「斎藤佑樹 写真展 ~On the Mound~」を実施。下記の通り巡回する。

・7月20日~8月9日:ソニーストア 札幌
・8月30日~9月12日:ソニーストア 銀座
・9月16日~9月22日:ソニーストア 大阪
・11月25日~12月14日:ソニーストア 福岡天神
・12月23日~2024年1月11日:ソニーストア 名古屋

幼い頃から見てきた球場やマウンドの景色をメインに、自ら動画も撮影したという斎藤さん。動画のキャストや音楽制作には仲間が集まった。撮影は大変だったが、今度は編集もやってみたいと意欲を見せる。

ソニーストア札幌内のギャラリー

斎藤さんはソニーストアのパートナーに就任する前からαのカメラやレンズを使っており、現在はα1をメインに「レンズも結構持っている」とのことで、24-70mm F2.8や単焦点50mmを使い分けながら、人物や風景を撮影することが多いという。展示作品のメインレンズは「FE 135mm F1.8 GM」だそうだ。

元々は投球フォームを研究をするためにカメラを購入しており、それが同じソニーのRX100シリーズで、後にα7シリーズに移行する。240コマ/秒のハイスピード撮影もフォーム研究に便利だったと語る。

通路側に、エスコンフィールドHOKKAIDOをテーマとした作品も
本誌:鈴木誠