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ユニステラ、天体を鮮明に映し出す新技術「Deep Dark Technology」発表

同社スマート天体望遠鏡で利用可能に

サンプル画像。右が「Deep Dark Technology」を利用した画像

ユニステラ社(仏)は7月4日、同社のスマート天体望遠鏡で利用できる独自技術「Deep Dark Technology」を発表した。“都市にいながら宇宙の神秘を楽しむ”ことができる技術としている。

光害による干渉を排除して、天体を高い鮮明度で観察できるという技術。明るい都市部においても、宇宙の深さに匹敵する深い黒色の背景を描写し、環状星雲の鮮やかな青・緑・赤の色彩、1,140万光年離れた葉巻銀河などを鮮明に映し出せるという。

ユニステラ社は同技術の開発にあたり、同社スマート天体望遠鏡ユーザーが撮影した多数の画像を分析。天体からの光信号を、ノイズや光害から自動的に区別できる独自アルゴリズムを開発した。このアルゴリズムによって各観察画像に生じる光害のマッピングが可能になり、霞などの干渉を自動的にフィルタリング・除去できるようになった。

同技術は、「eQuinox 2」や「eVscope 2」をはじめとする同社スマート天体望遠鏡でアプリを介して利用できる。

ユニステラ社は、2018年と2022年にCESアワード受賞の実績を持つスマート天体望遠鏡メーカー。ニコンとデジタル天体望遠鏡に関する共同開発基本契約を締結しており、「eVscope 2」など両社の技術を組み合わせた製品も展開している。

eVscope 2
本誌:宮本義朗