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キヤノン、ボリュメトリックビデオ技術の解説動画を初公開…今季の読売ジャイアンツ試合中継にも活用

キヤノンは4月28日、同社ボリュメトリックビデオ技術の紹介動画を初公開した。

ボリュメトリックビデオ技術は、被写体を360度から撮影して3Dモデル化することで、空間内の自由な位置や角度から映像再現ができるという技術。主にスポーツやエンターテイメント分野での活用の幅が広がっており、今季、東京ドームで開催される読売ジャイアンツ戦のテレビ中継にも活用されているという。

東京ドームに設置されたカメラ
ボリュメトリックビデオ技術 / Volumetric Video Technology (Canon Official)

紹介動画では、ボリュメトリックビデオ技術でいかにして3D映像を生成するかが解説されている。

まず被写体を多数のカメラで360度から撮影。あらゆる角度から収集した2Dデータを蓄積し、それを様々な方向から削り出すようにして3Dモデルを生成する。

各カメラは直列に接続されており、独自開発の通信アルゴリズムにより大量のデータが高速で伝送できるという。また、人物と背景を切り分けて処理することで、撮影から3秒でボリュメトリックデータの生成が可能。これにより、スポーツ中継などでの即時再生に対応するとしている。

本誌:宮本義朗